和田寺山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『比延』を参照していただくようお願いいたします。

2010. 1.10.  日曜日  晴れ  気温寒い
今日はどうしても3時までに帰宅しなければならなくなった。そこで近場のショートコースということになる わけだが、大晦日から通い続けている篠山市の今田町界隈へ向かう。城山稲荷から見た和田寺山のシルエットが なんとも言えずよかったので、ここを起点にして登ってみることにしよう。

清水寺を一緒に登ったたぬきさん(IRCさん)も旦那さんのDQKさんと一緒に 和田寺山に登るという。どこのコースかわからないが山頂で合流出来ような予感。 真っ赤な『城山神社』のタンク横に駐車して8時半にスタート。

大晦日と同じ場所に駐車
向こうが和田寺山
『A』からの道

地形図でもわかるように和田寺山の山頂付近は等高線がゆるやかで、だだっぴろい 平坦地と言える。ここにお寺があったということで納得の地形なのだが、 なにかそれらしいものが残っているだろうか。545標高点を通過しながら山頂へ向かう ルートなら無駄な歩きをしなくて、平坦地のほとんどを歩けそうだ。

そこで『A』から登れば545へ向かうことも出来るし、点線のルートもあるし、それが廃道状態なら左にある支尾根に エスケープもできそうだ。地形図に描かれている道からして『A』からは舗装の 立派な道を想像していたのだが、実際は写真のような道で驚いた。

そこは(バブル時期に出来た?)うち捨てられた宅地跡だった。石垣で区画された所もあり、 水利施設の廃墟あり、しかし見た限りは家は一軒も建っていない。問題の点線ルートの始まる地点には 鉄骨の東屋がある。2階建てになっていて、階段で上ってみるが周囲の木々が生え込んでおり 思うような展望はなかった。無事にここが住宅地になっていれば憩える場所になっていただろう。

展望東屋に登る点線の道を行く

点線ルートに入り込もうとした所で無線にIRCさんたちの声がする。 私より南の谷にある住宅地奥より登るという。 これから行こうとする道は昔はしっかりとしていたのでしょうが、今はシダに埋もれつつあるといった感じ。 よっしゃ、気合いを入れて進むとしますか。
こんな所(『C』地点)もあるのだが・・・支尾根に逃げる

点線ルートがターンする所ぐらいが一番ひどいシダ。それを抜けると林道のように広くなる箇所がある。 地形図で見ると廃住宅地の最上部付近だった。このまま広い道が続くのかと期待していたのだが、 予想に反してシダやぶがひどくなりそうな雰囲気。そこで予定通りに左の支尾根に逃げると やはりこれが正解だった。
露岩が出てくるそれに挟まれる

プチやぶはあるものの清水寺よりははるかに歩きよい。しばらく行くと この支尾根を横切るような道に出会う。見ると、先ほどエスケープした点線ルートが ここに来ていて、支尾根を横切ったその先は地形図の北にある点線と合流しているような感じだ。

露岩帯を抜け、急斜面を登り切るといきなり道らしき所に出る。見るとマーキングもあって 左(真北方向)には下っていける切り開きもあった。地形図で確認すると今田薬師温泉へむかって まっすぐ降りている。これを見つけられただけでも今回の登りに使ったルートは正解だったと言いたい。

ここを初めて開拓したころは歩きよい尾根だったのだろうが、現在は所々に倒木があったりして 乗り越えたり、横に回り込んだりする必要がある。木の幹に赤と白のテープが巻いている分岐がある。 『F』の地点だ。ここを南に進んで545に立ち寄ってみる。

545のピーク頂上へ向かう

かすかだが、2段の段差のようなものがあって頂上となる。展望は無いが平坦で、 なにかがあったと言ってもおかしくない頂上だ。真南方向に向かって道が下っていた。 どこまで続いているのか興味あり。ここで473の峠から頂上に向かって 登っているたぬきさん夫婦と再度無線が繋がる。
和田寺山頂上

545から分岐に戻り和田寺山の頂上を目指す。あっという間に山頂だが、まさしく ドンぴしゃのタイミングでたぬきさん夫婦も山頂に到着していた。10時30分、 標高591m、三角点無し。

ウダウダとしばらく立ち話。お昼ご飯には早すぎる時間だし、彼らは再度峠に戻って、496の 上山へ行くという。私はまったくの未定だったが、とりあえず3人で南西の尾根をちょっと歩いてみることに。 山頂もそうだったが、こちらも道はあるものの、お寺のあった形跡などはなかった。 2人と別れて北の尾根へ行ってみる。11時。

頂上から北の尾根に入るしっかりした道の『I』地点

山頂から北の尾根を歩いてみる。わざと横道に入ったりしたので正規の登山道ではないが、 しばらく歩くうちに再度登山道と合流する。538を過ぎてやがて尾根は東へ向かい始めるポイントで 立ち止まる。 これ以上行くと和田寺に降りてしまうのでここからUターンして 薬師温泉ルートで下ることにしよう。

545分岐を過ぎてしばらくの所で食事をする。座る所がないので立ち食いだ。 それにしても展望はまったく無いし、こうやって立ち食いをしないといけないし、 廃寺の痕跡も無かったし、あまりお勧めできないかも・・・。 でも、最後に薬師温泉で無料の足湯が楽しめるのだ〜。

快適な温泉ルート西寺山が見える

温泉ルートの分岐は登りの時はわかったが、下りからだとちょっとわかりにくいかもしれない。 12時05分下り始める。一旦入るとあとは一本道で間違えることはない。 いよいよ平地になろうかという頃から激下りとなる。周囲の枝を持ちながら慎重に下りきる。 12時25分下山完了。

そのまままっすぐ下ったら温泉の東の駐車場に出るようだ。左手に廃林道があるのでそれで 西にちょいと歩いて、頃合いを見て右に下るとドンぴしゃで温泉の入り口に到着。 そこから階段を下るといよいよ待ちに待った足湯だ。

ここに降りる足湯最高〜!?

な、なんと、去年の11月より厳寒期の為、足湯は休止とな!!?? 全身ゴミだらけの小汚いおやじが空の足湯に登山靴ごと入って号泣しているのを 奇異な目で温泉客が見て通る。まあ、ええか。帰りましょう。
平地のほうが展望が良い

現在は和田寺山となっているが、昔はこの山頂に東光寺というお寺があったため、東光寺山と 言われていた。が、ある高僧が清水寺から東光寺山を見たときに瑞光が昇るのを見て 日照山という山号になったという。

先週登った清水寺との関連を調べてみると、おもしろいことがわかった。 それは、清水寺を本丸として、五獄山という山岳寺院のネットワークがあったのだ。 西光寺山(山腹に廃寺跡あり)、清応寺(平木鉱山上にあるゴルフ場)、そして今回の 東光寺山、もう一つはどこかわからなのだが丹波山(木津のどこか)で五獄山だったという。

今回の和田寺山の地図は こちら(約140k) でごらんください。


それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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