三久安山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『音水湖』を参照していただくようお願いいたします。

2010. 5.21.  金曜日  晴れ  気温ふつう
三久安山も毎年のように登っている山です。昔は溝谷からの林道を詰めてはしごコースで登るというのが 定番でした。その後、音水湖からのルートも開発されて、今ではこれが50山のルートとして 定着したようです。今回も音水湖からのルートですがちょっと違う所を歩いてみます。
白矢印のルートで登ってみる

いつものように野外活動センター横の舗装林道を車で上っていく。去年の大雨の傷跡が まだ残っていて、舗装路面にはゴロゴロとした石とか土砂が残っている。シーズンには 山菜採りの車がたくさん来ているためか、車幅の部分だけ障害物が無くて普通車でもなんとか走れる。 終点にはその山菜採りの車が一台。私も車を止めて9時15分スタート。

『あ』は三久安山への公式?ルート。『い』の方向は、崩れて綱渡り状態になった橋を渡って直進すると 溝谷越えの谷を左に見て阿舎利山へ。今回は駐車ポイントからほぼ真っ正面にある白矢印の谷を進む。 よく見るとちゃんとソマ道があって以前からこれに目を付けていたのだ。

小滝がいくつも連続する
しっかりとしたソマ道そばにいると汗がひくね

ソマ道の左下にはいくつもの小滝が連続する渓流だ。その小滝の写真が撮りたくて何度も 谷に降りたり、ソマ道に戻ったりで、汗びっしょり。 これぐらいの渓流ならプチ沢登りもできそうで、そのほうがよほど涼しいかも。 今度、矢問さんに連れて行ってもらおかな。

地形図でもはっきりと判る 谷の分岐点に来た。明確な道があればそちらに向かうつもりだったが、今立っている箇所の周辺には それらしいものも見えない。周囲を探索していて良いものをみっけ!!そのまま 右のゆるやかな植林帯に踏み跡があったのでそちらへ向かう。このままだと山頂から離れるので 左寄りに進むと小屋?の残骸があった。

中谷物産の小屋道はきっちりとある

柱には『中谷物産(株)』と書かれていた。道具置き場かなにかだったように見える。 下山後、聞いたところ、宍粟市で中谷物産というと『笹うどん』のメーカーだということだった。 うどん以外に植林にも手がけているのだろうか?とりあえず、 ここから北方向に道があったのでこれを利用する。下流で見た谷に合流。ちょっと下では あれほどあった水量が驚くほど少なくなっていた。ここからも道は四方にあるがとりあえず 谷を登る道を選択。
稜線上は緑あふれる頂上だ

見覚えのある箇所に出てきた。この周辺はソマ道がいたる所にあるので 登山道しか歩いたことのないハイカーなら間違いなく迷うだろう。 どこからでも稜線に登れるのだが、音水湖からのルートに合流すべくソマ道から 音水湖とはしごルートとの分岐ピークにダイレクトによじ登る。
木陰で食事

頂上には11時15分。平日なので誰もいない。木陰でのんびりと食事をする。 無線も平日なので出ているのはトラッカーの違法無線だけだ。単独なので久々にオカリナを 存分に吹く。ゆっくりしたつもりでも時計を見たらまだ30分しか経っていないが下山開始。
展望ポイントから東を見る

音水湖への分岐ピークを過ぎて、さらにはしごコースも素通り。その後ある展望ポイントからは 東方向がよく見える。藤無山から暁晴山までが一目で見渡せるポイントだが もう少し空気が澄んでいれば最高だった。
大岩を巻いてまもなく峠だ

大岩を巻いて林道終点コース(このコースもけっこう荒れている)に入らず阿舎利山への稜線に取り付く。 はしごコースを過ぎてからは歩くハイカーもほとんどいないので、当然このあたりの分岐も 不明瞭だ。とりあえず何度も来たことのある所なので迷うことは無い。
峠手前のピークから東を見る

稜線の東側は伐採されて見通しがある。一見歩きよいように見えるがイバラなどもあるし、 案外歩きにくい。逆に稜線の西側はソマ道が稜線に平行して存在しているので歩きよいのだが やがて稜線から離れていくので、そのまま歩くととんでもない所へ行ってしまう。 最後の展望ピークからちょっと下ると溝谷と引原を結ぶ峠になる。 13時ジャスト。
溝谷への峠に着忘れ傘分岐に着

峠と言っても非常にわかりにくい地形で明確な鞍部とは言い難い。ここからちょっと東に下れば (ヤブだが・・・)なんの存在意義も無い源流碑なるものがある。ヒマで困っている人は一度見てみるのも良いかも。 さて、ここから踏み跡をたどって引原へ降りるのだが、10mも行かないうちに踏み跡は 怪しくなる。50年ほど前までは毎日のように溝谷と引原を通った人もいたらしいが・・・。

どう思ってもここに道があったとは想像できない、そんな谷を下っていくと忘れ傘分岐に到着。 本来ならここから歩きよいソマ道が谷沿いに続くはずだったが 去年の大雨でこの谷も相当な打撃を受けてしまっている。

支谷にはこんな良い谷もあるこの谷にも小滝が

嘆いていても仕方ないので、なんとか下山を続ける。何年か前は使えるルートとして紹介もしたが、 今後ここは歩けそうに無いと思う。左右にある雑木の支谷は荒れていないのに、植林の本谷が荒れているのは 適度な間伐がされていないからか?
谷はこんなになっている
向こうに林道が見えている
今年も会えました

昔からの峠道なので沢音を聞きながら楽に歩けるはずだったのに倒木地獄を乗り越えるはめになった。 なんとか乗り越えて林道に出る。とりあえず今回の登りルートは沢沿いで楽に歩けるなかなか良い ルートだった。ちょっと迷うかもしれないが、それはそれで楽しいものです。

今回の三久安山の地図はありません


それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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