はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1 『西河内』を参照していただくようお願いいたします。 2010. 3.12. 金曜日 曇り 気温寒い
とうとう今シーズンも雪山に行けなかったと思っていたら、 2日前から雪が降り続けて今日は晴れるという。ならば、最初で最後の雪山歩きができるのでは ないかと思い、一番楽勝だと思える天児屋山に向かう。千種の町に入っても道路にも民家の屋根にも まったく雪は無くて多少なりとも不安になるが、スキー場が近づくとぼちぼちと白いものが見え始める。
もうクローズされていると思っていたスキー場も営業を続けている。その先にある 水くみ場の駐車場に車を止める。スタートは9時40分と若干遅い感じで もっと早く家を出るべきだった。
水くみ場までは完全除雪されていたが、ここからはまったく手つかずのままで
一昨日からの雪が峠への道路を真っ白にしていた。見ると誰の足跡もなくて季節遅れの
バージンスノーと言った感じだ。
スノーシューで踏み出すと予想外にズボっと沈み込む。うわっ、こりゃきつく なるんとちゃうやろか?ズボズボと、まるで壺足のように雪を踏み抜きながら ヨタヨタと雪原道路を歩く。考えたらスノーシューも久しぶりなので歩き方もぎこちない。 |
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天児屋山を見る | 登り初めて東屋を振り返る |
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東屋までは35分。舗装路でこれだったら山道はさらに 鈍足になるはず。この時点で山頂はあきらめるべしか?とりあえず登山道に入って 最初の急登りにチャレンジするが、湿った雪でずるずると滑ってしまいなかなか登れない。 |
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急登りが終わって | ブナだああ |
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初めて 天児屋山 でスノーハイクをしたときは、そのあまりに快適さにここはお手軽だと思いこみましたが、 今日は勝手が違います。ブナに近寄りたくてもズボズボと足が埋まるので とりあえず先に進むことを優先。
江浪峠への分岐(鳥取・兵庫・岡山の3県境界でもある)に着いたのは11時35分。 このペースで頂上を目指すというのはどう考えてもきつい。 |
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江浪峠への分岐 | 枝に雪が張り付いて・・・ |
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しかも、このあたりは強烈に風が強くなっている。天児屋への稜線はさらに すごいと想像できる。久しぶりのスノーシューで、歩きでは使わない筋肉が 痛くなることも考えられるし、ここであきらめ宣言をする。 とりあえず江浪峠の石仏だけでも拝んで来よう。10年前に初めてこの峠に来たときは すごい笹藪で、ほんとに峠などあるのだろうかと思ったものだ。現在ではやってくるハイカーも多くて 時代の変化に驚くばかりだ。その峠には10年前と変わらずに石仏があった。
峠のちょっと先には宍粟50山に選定されている三国平という ピークとも言えないような変な所がある。なんで選ばれたのか未だに理解できないのだが そこへ行っても展望も無いし、時間の無駄なので峠から引き返す。
まったく展望が無いというのも悲しいので、3県境界付近から 笹をかき分けて氷ノ山方向を眺めてみる。氷ノ山付近も晴天で 真っ白なピークがきれいだ。あっちを歩いてほうがよかったかなあ・・・。 |
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さーて帰るか | 沖の山が見える |
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風の無いところを探して、そこで食事をする。 ここはほとんど無風なのだが、さきほどの峠方向を見ると強烈な風のようで 頭上も雲の流れが速い。帰りは自分の足跡を踏んでいくとちょっと楽。 駐車場には14時10分。今回は雪の散歩ということで納得しよう。 エーガイヤの温泉で汗を流して帰路につく。
今回の江浪峠の地図はありません |