はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1 『出石』、『直見』を参照いただくようお願いいたします。 2009. 4.11. 土曜日 晴れ 気温暑い
東床尾から西床尾へのMTB縦走はずいぶん以前から考えていたが、
さらに西床尾から2kほど西にある朝日の峠まで乗れないだろうか?
去年、出石町の奥山にある『床尾陽光の森』からこの西尾根を歩いて
西床尾山〜東床尾山
と縦走したのだが、その時に思ったのはこの西尾根がMTBにも最適な尾根だということだった。
そこで今回は東床尾〜西床尾〜朝日の峠にチャレンジしてみる。
最後は峠から下りるのでその下山地である和田の集落に車を止めたい。 施設の名前は見なかったが老人を対象とした体育館のような建物がある。 そこの駐車場をお借りする。 朝はだれもいなかったので帰ってから事後承諾をと思ったが ゴール後もだれもいなかった。横手の畑地で作業中のおじいさんに勝手に止めたことを言うと 「大丈夫や」とのこと。 9時20分スタート。舗装路を走る。途中には『隕石落下点日本第一号発見』なるポイントもあって M氏はしきりにそこへ立ち寄ろうと言うがそんな時間は無いのです。 さらに進むと『森林総合施設』なるものがあって、そこから始まる遊歩道を行くと『床尾 (とて)の三滝』があるという。断腸の思いでここもパス。「床尾と書いて『とて』と読むんか? なら、これから登るのは『とてやま』と言うことか?」と、M氏。トテも不思議な人だ。
川沿いの舗装路を走る。川の右斜面にはいくつもの鉱山跡があった。車だとつい見落としてしまう ような小さな坑口だ。 汗びっしょりになって糸井の大かつら分岐まで来た。10時05分。ここを直進すると但東町へ抜ける 新しい林道だ。この林道で峠まで登り詰め、そこから東床尾の頂上へ行く案もあったが、とりあえず 糸井の大桂を見てみたい。 |
植林をする一団。奥に大柿さんが!! | でかいぞ大桂 |
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大桂の手前にある駐車場には何台かの車がいた。ハイカーのものかと思っていたら
その西にある谷に向かって登ろうとしている一団がいる。彼らは苗木を支える添え木などを
持っている。そのメンバーの一人に話しかけてみると、やはり広葉樹の植林をしているという。
「私の知り合いの人(大柿さん)もこういうことをやっているんです」と話を進めてみると
、なんとその大柿さんが所属する団体だった。今日もこの奥ですでに作業中だという。
「そうなんですか!やまあそが来ていたと伝言してください」
偶然のニアミスでしたが、もうちょっと早ければ逢うことが出来たのに残念。 大桂の横を通過して登山道となる。最初は谷に沿って進む。 まだ咲いていない「助右衛門桜」を過ぎて精錬所跡に着く。右上を見ると林道の コーナー付近だった。これをよじ登れば前述の林道コースとなるが、めんどくさいので このまま行こうということに。 昔の記憶ではこの奥ぐらいから山頂直登コースと床嶺の家コースとの分岐のはずであったが、 気が付かずに通過してしまう。後で考えてみるとどうも直登コースは廃コースとなってしまったような 雰囲気だが事実はどうなのだろう? このときはそうとは気が付かずに山頂へ向かっていると思いガシガシと斜面を登り続ける。 谷ではみやましゃくやくの葉っぱが多く目に付いたがつぼみが無かった。
たどり着いたのは山頂ではなくて床嶺の家手前の分岐だった。M氏がさっそく吠える。 「谷で山頂まで900mの表示やったのに、ここから山頂まで600mとあるやん!てことは、 300mしか進まなかったんかい!」まったく私も同じ思いだ。崩れた床嶺の家を蹴飛ばしたい気持ちで 山頂へ向かう。遠くに見えた山頂も案外あっさりと着いてしまう。
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ほとんど登ったピーク達 |
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一人の男性が峠方向からやってきた。我々を見て「やまあそさんとMさんでしょ」とずいぶんとくわしい。 誰かと思ったら私の掲示板によく書き込んでくれているYS11さんだった。 むこうはわかってもこちらは初対面。しかし、すぐにうち解けて山の話題になる。 写真を撮ってもらってそろそろ縦走開始だ。12時45分。
作業小屋からの激下りも難なくクリアーできて気持ちいいなあ。そこから 登り返してがんがん乗る。ずーっと雨が降っていないので土埃がすごい。 M氏の後ろを走っていると砂塵がまともに顔に吹き付けられて息が出来ない。
時々立ち止まって風景やらたむしばを写したりする。 ハイカーとまったく出会わないので気も楽だ。乗れ乗れなのでM氏も すこぶる機嫌がよろしい。最後は西床尾への登り返しがあるが思ったほどきつくなく 13時40分着。ここで2度目のコーヒーと糖分補給をして峠への後半戦となる。 駒の尾のOAPさんと無線が繋がる。
2箇所ほど乗るのが難しい傾斜の所がある。また、今回は木々に葉っぱが無い季節だったので 周囲を確認しやすかったが、そうでない季節では支尾根に入り込む恐れがある。 地図の『H』まではとにかく乗れまくりだった。 ここからマーキングに従って下ってしまうと峠には行かずに奥山にある『床尾陽光の森』に 降りてしまう。地形図を見て左にある尾根に乗るがそこからはヤブっぽくなり乗れなくなる。 しかも地形図ではわかりにくいような複雑な地形になっている。少なくても右に行ってしまうと 奥山に降りてしまうので若干左寄りを意識しつつ前進。そのためか峠には降りることが出来ずに ちょっと左に降りてしまった。14時50分。素直に奥山に降りたならほとんど乗ることが出来たではないだろうか。
舗装路から旧道に入る。最初こそ良い道だったが、すぐに怪しくなる。 暗い谷に入るともうだめだ。倒木と道崩れで乗れません。最後は砂防ダムを抜けて 里に降り立った。そこには旧の峠道を示す道標の石仏もある。 農作業のおじいさんが「道は残ってたか?」と懐かしむように聞く。 15時30分。 乗れ乗れの西尾根から奥山に下ってしまうか、あるいは西尾根の途中からから484.5mの三角点を経由して 和田に降りるのも等高線的に見ても可能性はある。機会があれば再度チャレンジしてみたい。 今回の東床尾山〜西床尾山の地図は こちら(約220k) でごらんください。 |