高岳

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『福住』を参照いただくようお願いいたします。

2009.12.27.  日曜日  曇り  気温寒い

今年も数えてみるとMTBに乗ったのが、たったの15回。もともと体力が無いのもあるし、 そこそこ楽しめるルートの開拓自体が難しい。そこで今年最後のMTBはその聖地とも言える北摂に行くことにしよう。 とうぜんM氏とのアベックになるが10年前に縦走出来なかった猪名川の高岳に再チャレンジする。

いつものように加古川の公園で待ち合わせする。やってきたM氏が言うには数日前に階段から滑落?して 肋骨の後ろ部分にヒビが入ったようだという。それでも昨日の土曜日は京都までOLに出かけて走り回っているので 問題ないだろうというのだが、今朝布団を上げるときにグキっとなって痛みがあるらしい。

それに追い打ちを掛けるように自転車の部品が無いのに気が付く。それがないと車輪をフレームに固定出来ない。 あわててM氏の家まで帰って玄関付近を探してみるが、結局は車内の隅に落ちていて事なきを得る。 というか、これってさい先不安な出だしとちゃうん?

今回の主役、M氏栗林を抜けて

『奥猪名健康の郷』には9時40分。空はどんよりとしてフロントガラスには小さな水滴も落ちている。 二人のテンションはがた落ちだ。10年前は猪名川変電所の不動尊からガチ登りで山頂へ行ったのだが あのルートはめちゃしんどい。そこで今回は591mピークの高んぼ経由で山頂も考えたが、 肋骨のことのもあるので地形図にあるゆるい谷を行くことにする。

泉郷峠の分岐を過ぎて『この先行き止まり』の標識も無視して東にチョイ進んで、 南東に延びる広い谷に入る。栗林を抜けるといきなりオレンジジャケットのハンターがいた。見たところ3人と 猟犬が二匹。このとき誤射で撃たれたら、朝の不安は的中ということだが無事に通過。

ええ感じの谷石垣は建物跡?

林道はやがて踏み跡程度のものとなる。谷は広くて周囲は雑木だ。ここを歩いた記憶は無いので たぶん初めてだろうと思う。谷の名前は不明。谷の分岐に大きな石垣があった。 なにかの建物跡のようにも思える。さらに進むと頭上に2本の送電線が。つまり、 谷の終点がまもなくということだ。その終点付近にも大きな炭焼き窯跡がある。 斜面を登り切ると稜線だ。10時45分。
稜線に着下りは乗れます

肋骨にヒビがあるM氏は「痛い、痛い」と言いながらもなんとか稜線までやってこれたが、 途中でグギッとひねってしまったという。そこからは激痛が続いていて到底縦走は無理っぽい。 とりあえず山頂は目の前なのでなんとかそこまでは行ってみると言う。
高岳山頂で苦しむM氏

三等三角点、標高720.8m、高岳山頂には11時13分着。いつもなら当然食事をするのだが M氏はそれもおっくうなほど痛みがあるという。 後でわかったのはこの時点でヒビから骨折に進化していたのだった。 階段から落ちてホップ、布団の時にグギッとステップ、そして高岳登山でジャーンプ!! というわけだ。レポートの主役を持って行かれて、なんか美味しいところを盗られたような悔しさがある。

11時56分下山開始。出来るだけ短いルートで帰りたいというが登ってきた谷を下るのは いかにも芸がない。そこで10年前と同じ大谷で下ることにする。つまり今回も縦走はできなかったという 結果になるわけだ。山頂からの下りは超快適なのだが、M氏は恐る恐る下っている。突き上げなどの ショックはそうとう痛いらしい。

10年前とほぼ同じアングル黒いネット健在!!

気が付いたのだが、稜線にあったはずの笹がまったく無くなっている。枯れた茎をさわると パキパキとM氏の肋骨のように折れる。10年前の写真と比べると歴然の違いがあって驚く。 針金で額を切った黒いネットも健在だった。そのネットの無くなる所を右に折れると稜線、 正面を行くと(正確には正面から右にある激下り階段を下る)大谷への巡視路だ。
展望の鉄塔を過ぎて谷に到着だ

展望の鉄塔付近からは本来走るはずの稜線とか、高んぼ、大野山などが見える。そこから 激下りの巡視路を行く。私に続いて なんとかM氏も谷まで来ることが出来た。彼が車のkeyを持っているので置いて帰るわけにもいかない。 そこからは何度か沢を渡るがそれさえも苦しそうだ。ウヒヒヒ・・・。
谷の中程から良く乗れるここも乗ってクリアー

なかなか良い谷だった。稲荷の赤い鳥居が見えると谷の道も終わりとなる。 ふかふかの落ち葉の道から舗装路となって健康の郷には13時15分。 メチャ早い下山だった。朝方は雨が降りそうだった空も真っ青な快晴になっていた。 M氏には最後までついていない一日と言えそうだ。

今回の高岳の地図は こちら(約100k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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