向山(青ヶ原)

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『木津』を参照いただくようお願いいたします。

2009. 2.22.  日曜日  曇り  気温寒い

2週間ほど前にここを歩いたかねちゃんから「乗れ乗れやで〜」という 情報をもらう。もちろん昔から知っていたのだが、なかなか機会が無くて今日まで 訪れることがなかった。新川氏もお墨付きのルートだし、かねちゃんの 後押しも得たことだしさっそく登ってみることにする。

標高500m前後で東西に延びた稜線には関電の巡視路がある (向山はその東端にある三角点)。とうぜんここが今回のメインディッシュとなるわけだ。 せっかくだから周回コースを考えてみた。スタートは猪名川町の柏原とする。 大野山への舗装路を上り、ゴルフ場手前にある峠から後川へ下る(昔、ラリーで使ったことがある)。 後川から舗装路を反時計回りに小柿まで来て、ようやくここから巡視路へ登ることとする。

ところが北摂小柿付近到着してみると天気が怪しくなってくる。予報では昼過ぎから 雨だという。「こりゃ、ロングコースはあかんで」ということになり、 前菜はカットしてメインディッシュだけ頂こうということでコース変更とする。 小柿から巡視路へ登り、尾根を走って東端から杉坂峠へ下山というコースです。
交流センター出発石仏のある祠を右に

高平ふるさと交流センターの駐車場をお借りする。 「あんたら地図持ってるんか?」管理室のおじさんはどうやらここの裏山にある 『観福の森』のハイキングと思っているらしい。時間があれば寄ってみるのも よさそうだ。9時スタート。

地形図にある点線ルートで北上する。集落の最奥にある祠を右に取る。 そこからはふつうの林道で乗っていける。その先にある分岐は巡視路の赤い標識に 従って左を選択。やがて乗れなくなり押しになる。さらに分岐があった。 右に行きたくなるような感じだったが地形図に従って直進する。
滝があった滝の上が分岐だ。右へ〜

上を見ながら登る。坂本九の歌を歌っている訳ではありません。送電線を探しているのです。お!ありました。 これで現在地がばっちりとわかります。そろそろ巡視路の登り口があるはず。 と、滝に出会う。落差6mぐらいだろうか。水量もまあまあで暑いときなら水浴びだ出来そうだ。 その滝の上がまさしく分岐だった。左は17鉄塔。右が16鉄塔。
東播線16鉄塔着

足元の悪い激登りの続く巡視路だった。ヒーヒー言いながら16鉄塔に到着する。 振り返ると谷を挟んで17鉄塔が見えた。 9時50分。南に展望があって大船の尖ったピークが見える。 先は長い。水分を補給して前進。

行かなかった『い』の鞍部から来ている道と合流して 赤白の15鉄塔着。ここは南に592mのピークがあるために 展望は無い。試しにそのピークへ行ってみると地形図にある 点線ルートらしき道があった。これをたどれば328の鞍部に行けるのだろうか? 鉄塔に戻ってMTBに跨る。いよいよ乗れるか!
スーイスイ♪
横に落ちそうで、恐る恐る♪首輪発見

下りと登りがショートコースで交代に現れる。もちろん下りは乗れるが上りは押しか担ぎ。 ふと見ると足元に変な物が落ちていた。拾い上げてみると革のベルト状のもの。 小さな小箱が付いているが錆びついて開かない。こじ開けてみると006Pの電池と 小さな電子回路。これは何度か見たことがあるが、猟犬の首に付けられている『ドッグマーカー』と 呼ばれるものだ。

山中を駆け回る猟犬の位置やら行動を知るためのグッズらしいが、 アマチュア無線の周波数帯を使用しているので当然ながら違法の物である。 (ちなみにハンターが無線の免許を持っていても違法です。1年以下の懲役、または 100万円以下の罰金となります。見つけ次第警察に通報しましょう)
北向けに展望のある13鉄塔

そろそろお腹が減ってきた。時間は11時20分。ちょうど鉄塔13との分岐付近。 MTBを道に置いたまま鉄塔へ行ってみるとそこは北向けに展望がある。 「ほな、ここで食事にしましょか」と合意に至る。 リュックを開けて驚いた。途中で買ったはずの鍋焼きうどんが消失しているではありませんか! 「単に入れ忘れただけやろ」と、M氏が突っ込む。

リュックの中をひっくり返すと底からパック入りのお餅が2個だけ出てきました。 「しゃあないなあ、弁当分けたるわ」と、いつになく優しいM氏は自分の苦手なしいたけを はじめとしておにぎりを2個も弁当の蓋に入れてくれる。 あまりのありがたさに目頭を押さえようとして・・・ あ〜っ!全部地面に落としてしもたぁぁぁぁぁ。
ありがたくちょうだいしますお餅も焼いて・・・

貧すりゃ鈍するのたとえ、せっかく頂いた弁当はすべて砂と土にまみれてしまいました。 しかし、ここでめげるやまそではありません。実生活ではもっと悲惨な目に何度も逢っています。 リュックから水を取り出してアライグマのようにすべてを洗って食べました。 めでたし、めでたし。すぐ近くの昼ヶ岳にはかねちゃん、矢問さんがいて一部始終を 無線で報告する。
プラ階段もなんのそのあ、危ない〜

12時再スタート。12鉄塔は13鉄塔以上にゴルフ場と大野山が近くに見えた。 ここで食事するのもよかったかも。ここからはプラ階段が多くなるが ほとんど地面に埋もれてしまったような所もあったりしてかえっておもしろい。 下りきった鞍部には柏原方向へ下るエスケープ道があった。昔は峠道だったのだろうか。

ここは植林だったが稜線上はほとんど雑木帯ばかりだった。かねちゃんが 喜ぶはずである。登り返して11鉄塔からは大船、昼ヶ岳らしきピークが見える。 快調に走っていると道ばたに四等三角点が・・・。ここが向山なん?
道の端っこに三角点巡視路から離れる

10鉄塔がフラットな標高の尾根の終端だ。ここから下りきって柏原となる。 が、M氏の提案で途中から巡視路を離れて杉坂峠へダイレクトに下ろうということになっている。 その分岐は案外簡単にわかった。そこからは巡視路ではないが案外と乗れる。 最後はさすがに乗れない斜面だったがスルッと峠に降り立つ。13時。
杉坂峠

巡視路を最後まで行ったとするとこの峠まで登り返しがある。その道をのぞき込むと 到底乗って登れるような感じではなかった。「ここに降りて正解やったやろ」とご満悦なM氏。 猪名川町側は倒木も見える荒れたシングルだが、三田側は2車線の舗装路だ。 そこを一気に駆け下る。風が目に当たって涙が止まらない。
倒木が峠をふさぐ最後までテンション高いなあ

天気が持ちそうなので寄り道をする。末吉という縁起の良さそうな集落から林道で 奥山の東端を巻き込むように北上する。林道の終点ちょっと前から渡渉して328の峠へ向かう。 ここまではまあまあよかったがここから乗りにくい下りだった。倒木を避けながらなんとか乗り続ける。

こんなことなら『観福の森』を走った方が楽しかったかも。と言いながらも叫び声をあげながら M氏とともに無理矢理乗る。池の横手をすり抜けると耕作地に出て終わり。 舗装路をちんたら走って高平ふるさと交流センターには14時着。 手洗いを借りてお礼を言う。帰り支度を整えた頃からポツポツと雨が降ってきた。 弁当忘れて、さらにおにぎり落としてアンラッキーだったが、天気に関してはラッキー??

今回の向山(青ヶ原)の地図は こちら(約140k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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