一山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『音水湖』を参照いただくようお願いいたします。

2009. 5. 5.  火曜日  曇り  気温ふつう
OAPさんのレポートを読んでひさびさに一山に登ってみようと思い立つ。 高野峠からのピストンは初めてのルートなのだが、簡単に登れて、展望もあり、しかも 帰路はMTBで乗れ乗れのはず(地形図で判断して)。よっしゃ、頂上でのんびりとしてみるかあ。

一宮で松川のたいやきを2匹ゲットする。1匹は車中で食べて残りは頂上でコーヒーをしながら 頂くという寸法です。高野峠にさしかかった時、一人の男性がカートを引っ張って歩いているのに 遭遇する。カートにはでかいリュックがくくりつけられており、自らもデイパックを背負っている。 車を止めて話しかけるやまあそ。いつもの好奇心とお節介が出てしまう。
徒歩で日本一周の青年

聞くと、徒歩で日本一周をしている栃木の青年だった。自転車などではなく、 歩いているというのが彼のこだわりらしく、ほとんどを公園などで野宿をしているという。 この上の高野峠までなら乗せてあげられると言うとお願いしますとのこと。 峠までは10分もかからなかったが、こうやって出会えるのも何かの縁というものだ。 「お腹減るやろからこれでも食べながら歩き」と松川のたいやきを差し出す。 あ〜、山頂で食べたかった〜。

後ろ姿を見送りながらMTBの準備をする。今日は単独なのでセルフ写真が難しい。 でかい三脚はとうぜん無理なのでミニの三脚をリュックに入れる。ただし、 三脚だとアングルが限られるし、タイマーで写すので通過するタイミングも難しい。 それとカメラを回収するためにまた登り返さないといけないのも辛い・・・。 まあ、いろいろと苦労があってこのレポートが成り立っているということです。

峠の石仏横が入り口しっかりとした道がある

石仏横にある登山口の標識が入り口となる。9時50分スタート。 一宮町と波賀町の境界を登ることになるのだが、そこにはしっかりとした道が付いていた。 昔からあったものなのか、あるいは宍粟50山になってから多くのハイカーに踏まれて 出来たものなのかはわからない。 点名『馬見塚』四等三角点、895.4mには。10時10分着。 大柿さんの2006年のプレートがぶら下がっていた。
平坦な所は乗ってみる
お!頂上が見える

峠から点名『馬見塚』までは植林帯が主で傾斜も急だが、下りはめちゃおもしろく乗れそう な予感がする。 倒木も無いし、自転車がちょうど通れるぐらいの空間があるのでハンドルを取られることもなさそうだ。 『馬見塚』からちょっと下って登り返すと、進路は大きく左に曲がる。 行きは登りだから担ぎだが、帰りは 『馬見塚』手前までは間違いなく乗れると確信する。
すばらしいミズナラの林だ
曲がったところからすばらしいミズナラの林が目の前に現れる。これが ほとんど頂上直下まで続いているのだからなんともうれしい。 一山の山腹にこのような自然林が残っていることを知らなかった。 ここも急な下りだが、下草も無いし、どこでも乗って降りられそうだ。 写真の所は鞍部状になっており、左右には道らしきものも残っている。 炭焼きの跡もあった。昔からの山の仕事場だったようだ。
最後の急登り頂上直下で出会う

最後の急登りを担いでいると目の前に山頂から下ってきた二人のハイカーが現れる。 むこうから声を掛けてもらって気が付いたが、二人は大柿さんのお知り合いで その一人はBさんだった。 つい先日深山からトリガタワのルートを一緒に歩いてもらった人だ。

実は山崎のスーパーで買いだしをしている時にその大柿さんとも出会っていた。 今日は後山に登るらしく数名の仲間の人たちと一緒だったのだ。 一人で山歩きのはずが思わぬ出合いがある日だ。

一山頂上標高1066m?

三等三角点、標高1064.4mの一山山頂には11時15分着。初めて登ったときは山頂の廻りは 今よりも展望のないうっそうとした感じだったのだが、こうも変わる物かと思うほどの 大展望の山に変身している。
展望その1
展望その2
展望その3

写真ではわからないがいろんなピークが同定できる。すばらしい展望だ。下界に一軒だけ民家が見えるのは 真下にある阿舎利の集落では無く、その向こうにある溝谷の民家だ。お昼には早いが軽い食事を済ませて 無線をワッチしてみると小金ヶ嶽のたぬきさん夫婦と繋がる。その後、福井、広島などの局も 聞こえていたので、ここでテント泊無線なんてのも楽しそうだ。
いよいよ下りだこれってけっこう急です

雲が流れてきて雨になりそうな雰囲気だ。風も強くてすごく寒い。ほんとは2時間ぐらい昼寝をしながら のんびりとしたかったのだがそうも言っておられない。12時ジャストに下山開始。 いよいよわくわくするようなダウンヒルが始まる。
この斜面どこでも乗れます

ミズナラの斜面も思った通りの感激の斜面だった。 このままスピードを上げて峠まで下りきってしまうと15分ほども掛からないかもしれない。 それではもったいないので行きつ戻りつしながら斜面を楽しむ。
スリリングな下り
峠が見えました

植林の下りも思った通りのスリリングな下りだった。と、雨が降り始める。 植林帯にもかかわらず雨で濡れるのは本降りということか。 カメラの撮影はあきらめてあわてて峠へ下る。12時40分着。 MTBをばらして車に積み込み、車中で服を着替える。 真夏は暑いかもしれないが、また頂上でのんびりMTBを楽しみたい。

今回の一山の地図は こちら(約80k) でごらんください。


それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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