朝来山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『但馬竹田』を参照していただくようお願いいたします。

2009. 3.15.  日曜日  晴れ  気温ふつう
2006年の4月に 朝来山に 登りましたが、その時のコースがなかなかよかったので同じような時期に再訪を考えていました。 ところが前回のスタート地点だった『ドライブインあさごやま』は廃業してしまっている。 ならば立雲峡から歩けば長い歩きが楽しめるはずといういつも通りの短絡思考。
立雲峡駐車場から矢印へ林道終点から斜面を登ると

一人ではさみしいので数人に呼びかけてみた。OAPさん、たぬきさん、矢問さん、 かねちゃん、そしてわーさん。わーさんは無線受験の準備中で、他の全員は無線局だ。 気が付かなかったがOAPさんと矢問さんは初対面。私もそうだったが 無線で毎週のように会話していると初対面とは思えないものです。

9時20分スタート。駐車場では桜祭りの準備のためにおじさん二人が 草刈りをしている。我々が山の方向に行くのではなく脇にある林道に入っていくので おじさんは不審げに見ています。その林道終点から斜面(数m)をよじ登ると その下には巡視路が見えています。
山腹を巻く巡視路を行く一列に行儀良く

それをたどっていけば自然と山頂へ向かうことになる。 古い棚田跡を尻目に西斜面を平行に進む。『奥多々良木出石線23』で 早くも上着を脱ぎ捨てる。他の人は涼しい顔だ。

22鉄塔は送電線が三方向に分かれている。何も考えずに見えている巡視路を そのまま進んでいくと小滝のある谷を巻いて小さな鉄塔『生野北支線1』と出会う。 ここであらためて地図を眺めてミスに気が付いた。
北支線1から見える

急斜面を登る21鉄塔に復帰

奥多々良木出石線を進むべしだったのに支線に入り込んでいる。 途中でそれらしい巡視路の分岐もなかったように思ったので、 引き返すのではなくここから斜面をよじ登ることに・・・。 楽な歩きのはずだったのにここで大汗をかいてしまった。 到着したのは21鉄塔。林道の終点にあるのでここからは崩壊した林道をしばらく 歩く。

林道から離れて20鉄塔。ここからは急登りの巡視路となり プラ階段が現れてくる。周囲は雑木帯で足元にはうっすらと 雪も残っていた。体力不足で徐々に足が上がらなくなる。
周囲は自然林そして大岩
18鉄塔急な登りはここまで

前回では18鉄塔付近ではキブシやらクロモジの黄色い花が咲いてきれいだったのだが 今日はまったくその気配もなかった。あまりの急斜面にプラ階段も崩れ落ちかけている。 踏み外さないように登り切ると684ピークだ。11時25分。
684付近から南を見る

裏ルートで山頂着展望所へ向かう

前回黄砂でまったくなかった展望だったが、今日は南にもすっきりとした 展望があった。 裏返しになった看板が見えるとそこが頂上だ。その看板には 写真のような文が書かれている。裏口入学ならぬ裏口登山で 山頂着。ここは昔から展望はない。展望所で食事にしましょう。

ここには先客がいて下山されるところだったのでそのまま独占状態になる。 氷ノ山をはじめとする北方向に展望があり、「ここの方が山頂らしいなあ」と、わーさん。 とりあえず各自かってに食事をする。私はよく粗相で食材を地面にぶちまけてしまうのだが、 今日は矢問さんが豪快に麺を放り投げていた。やるなあ。
激下りで滑りまくり降り立った林道にある桜の古木

無線局が集まっているので無線は空振りでだれからも応答なし。13時下山開始。 ここから降りられる遊歩道もあるが、とりあえず前回のルートで下ってみる。 激下りの連続なので後ろの方でたぬきさんの悲鳴が連続する。 降り立った林道を少し歩くとこの山の山名の由来になった愛宕宮がある。
ご神体の正体は

小さなお宮の裏手には大岩群が鎮座している。古くはこれらの磐座を祀る ものだったと思うのだがいつからか愛宕信仰(火伏せの神)と結びついたらしい。 祠の中身を見るとお札でも神鏡でもなく、何かの木の幹が入っていた。これはちょっと驚き。 表皮が無いが斜めに規則正しい傷がいくつもある。ちょうど松ヤニを取るための 傷に似ていた。

WEBで調べてみると 竹田地方には松明まつりがあって、『1762年(宝暦12年)に発生した大火を機会に、 朝来山に祀る愛宕神社に松明を捧げて防火を祈ったのが始まりと伝わる』とあった。 するとあの幹は250年ほど前のものだろうか。
水路があってそれは滝になる

ここからいくつもの遊歩道が下に伸びている。矢問さんが駐車場で草刈りのおじさんからもらったイラスト地図でも その詳細はわからないほど枝道がある。適当に下っていくと水路と出会った。 泥だらけになった登山靴をそれぞれが洗っている。ところがそれは龍神の滝の落ち口だった。 なんとも罰当たりは所行をしたものです。
展望の良い桜の園

桜の古木が点在する立雲峡を下る。桜はまだだが、展望は良い。 ほどよい芝生のテラスがあり、そこから 桜の咲く頃には展望を愛でながら桜も見ることが出来る。 ただ、そのどれもが樹齢が高いためにそうとう傷んでいるのが残念だ。 駐車場には14時35分。

今回の朝来山の地図は こちら(約110k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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