北神戸 奇岩巡り再訪

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『三田』を参照いただくようお願いいたします。

2008. 2. 2.  土曜日  曇り  気温ふつう
4年ほど前に 北神戸 奇岩巡り と称して摂播国境の里山をMTBで遊んだことがあった。 今回は久しぶりのMTBなので同じコースを単独でリハビリをしてみることにする。 体調を確かめたいのもあるが、4年間でトレールがどのように変化したのかも確かめてみたい。

3つのステージを考えていたので駐車ポイントは日西原にある天満神社にした。 横には公民館もあるが誰もいない。フロントウインドにことわりの張り紙をして スタートする。9時20分。
天満神社山腹にある自然歩道

大沢(おおぞう)小学校を過ぎた所から摂播国境の山塊を目指して右折する。 登り坂をクリアーすると山腹を巡る舗装道路に出る。この道は自然歩道になっていて 、方向からして石峯寺へ行くのだろう。東方向には光山寺、巨大施設のフルーツフラワーパーク(破綻した??) などが見えた。

先ほどの登りで早くもグロッキー気味。自然歩道の標識前で休憩する。 ここからはアップダウンのない舗装路なのがありがたい。 左手は山塊、右手は見えないが北六甲ゴルフ場、その間を走る道を抜けると三木市吉川に 入り豊岡の集落が広がる。最初にある民家の真上に送電線が通っているのでその近くに 巡視路の入り口(愛宕への参道)があるはず。

ところがどこを探しても見つからない。最上部の民家は雨戸が閉められ人は住んでいない様子だ。 あまりうろうろしても怪しまれるので、思い切ってちょっと引き返した所から山へよじ登ってみる。 そこは大岩鼻の直下。昔はどこからも見えたらしく石峯寺のご詠歌にもその名前が出てくるという 大岩鼻だが、ヤブに覆われて近くまで行かないと見ることは出来ない。
大岩鼻を下から仰ぎ見る愛宕への登り口

空身なら大岩鼻を迂回しつつ山頂へ登れそうだったが、MTBを担いだ病上がりではとうてい無理。 もう一度豊岡の周辺を探してみよう。幸い畑仕事のおばあさんを見つけたので聞いてみると、 やはり最上部の民家付近だという。最近では誰も登らないから道が残っているかと心配していた。

その民家の一段下にあるあぜ道から民家の裏手に回ってみるとそれらしい踏み跡がありました。 当然あると思っていた巡視路の火の用心マークは無い。MTBを押しながら入ると その途中に火の用心マークが出現する。 これで参道に間違いないことはわかったが、結局ここを見つけるためにだけに30分以上ロスしてしまう。
山頂にある北神線32鉄塔

標高差60mほどなので一気に山頂に出る。10時35分。この参道は下りに使うと全乗りです。 ここには北神線32鉄塔があり、その奥には コンクリートブロックで造られた頑丈な基台に愛宕の祠が祀られています。さらにその奥に テレビの共同受信施設があって、そこからちょっと下った所に大岩鼻の突端がある。 そこもヤブっぽくて本来なら大展望のはずが、麓のゴルフ場がちょっと見えるのみ。

三角点の所在地は鉄塔の反対側のヤブ方向。一段高い小さなピークにあるが、 周囲は曲輪状になっていて、ひょっとしたら砦跡なのか、あるいは見ようによっては 墳墓のようにも思える。三等三角点、標高275.2m。10時50分。
ヤッホー分岐に来た

ここからいよいよ稜線縦走。1箇所乗れない所がある以外は気持ち良く乗れますが 距離が短く残念。明確な分岐の正面を行くとそのまま稜線コース、左に下ると巡視路コース。 巡視路コースも最終的にはまた稜線に復帰しますので、どちらを行っても良し。 ただ、4年前には稜線がよかったのでそちらを行く。

小さなピークを4つ越えるが3つ目は右に巻き、4つめは稜線を行く(右の巻き道は×)のが良い。 でも、4年の月日で笹藪がひどくなっていてあまり楽しめなかった。 こうなるとアップダウンはあるが巡視路コースのほうがよかったかもしれない。 4つ目のピーク下には平らなテラス(植林の中で暗い)と祠があり、 右下の麓から登ってきている参道もある。巡視路もその先で合流して再度良い道となる。
どう見ても坊主以外を想像してしまう

次の明確な分岐を右に下ってみよう。寄り道になってしまうが、今日の本命である坊主岩が ある。ステン製の説明版とスタンプラリーのスタンプが設置されている。 下の道路からもすぐなので訪れる人もあるようだ。 とりあえず男なら誰でもが感動にうちひしがれるだろう。(え?女性も?)

稜線に戻って走り始めるとすぐにまた分岐となる。左右のどちらへ行っても良い。 というよりも、目の前にはもう稜線をぶっちぎる舗装路が見えている。
舗装路に出た最初のコーナーに入り口あり

前回工事中だった舗装路は完成していた。これもあのありがたい道路特定財源によるものだろうか。 その時は工事車もうろついていたので変な所から続きの巡視路へ入り込んでしまったが、 今回はすんなりとその入り口がわかった。ただしここも巡視路マークが無い。
走るっきゃないでしょ!右へ行きまっしょ

入り口付近は細い水路と平行しているが、そのうち超極楽トレールになる。 これまた、短い距離で分岐が現れる。右が稜線コース。左はどこへ行くのか不明だが気持ち良く乗れるので 行けるところまで行って、また帰ってくるのもいいかもしれない。 今日はしんどいので途中で戻った。
巡視路マークの骨董品

巡視路につきもののプラ階段箇所もある。M氏と二人なら競って乗ったまま下りるのだが、 単独だと怪我が怖いので情け無く押して下りる。 稜線間近まで迫っている耕作地横を通過すると最後の行者ピークになる。 ピーク手前から北西方向に伸びる道がある。前回は行者ピークから真北に下ったが、 今回はこの北西ルートを下ってみたい。その前に行者ピークで食事をする。12時10分。 標高230+m。三角点無し。
こいつも奇岩だ前鬼と後鬼がなかよく並んでる

よくよく見ればここも坊主岩に負けないぐらいの奇岩ポイントです。 落ち葉の広場で食事をする。標高が低いので無線はあきらめていたが たまたま近所の帝釈山にいるMXFさんと無線が繋がる。食事も済んで オカリナも吹いて奇岩上の祠を見てみる。

大岩の根本に半壊した石の灯籠があり、側面には『文化十四年丁丑(1817)七月』とあった。 その大岩の真上には木製の祠がある。扉の前には前鬼と後鬼の石仏がなかよく並んでる。 この前鬼と後鬼は小さいにもかかわらず、額にはちゃんと角があるし、斧やらとっくりなどの 持物もちゃんと彫られている。めちゃかわいい奴です。この二人がいるということは扉の向こうには役行者がいるはずだが、 扉をしっかりと守っていて開けることは叶わず。
気持ち良くダウン!!まるでお城やね

12時55分ダウン開始。真北ではなく、北西の尾根道を行く。これまた距離は短いが 気持ち良く下れる。最後の分岐を右に下って耕作地のある舗装路に出た。道路から振り返っても ここが行者ピークへの参道だとはまったくわからないのが残念だ。

ここからの続きは地形図であたりをつけていたシングルトラックを探してみたが舗装路になっていてだめだった。 なんやかんやで寄り道をして天満神社へ戻ったのは13時50分。 思ったよりヘロヘロになってしまい、まだまだ調子が戻っていないのを実感した。

今回の北神戸 奇岩巡り再訪の地図は こちら(約140k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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