しもとっさこ

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『千草』を参照していただくようお願いいたします。

2008. 8.16.  土曜日  晴れ  気温蒸し暑い
はじめに

山名および、本文中(別途地図)にあるブルーの文字色の文は、鷹巣にお住まいの Fさんからご教授いただいた、地元での呼び名です。

どこに登ろうか決まらないまま朝を迎えてしまった。 地形図を眺めていてなんとはなくこのピークに目がとまる。 とりあえずプリントアウトして点名も山名もわからないまま車に乗り込む。 山崎の町内て買い物をしているとOAPさんからメールが入る。 OAPさんも行き先を決めあぐねているらしい。 おもしろくもない山かもしれないが同行していただくことに。

あらためて地形図を眺めてみる。二人で登るとなればピストンでなく 周回という選択肢もとれるわけだ。ただ、天気が不安定なので 長距離の歩きは無理かもしれない。そういうことを考えてだいたいのルートを決める。

まず下山のゴールを決める。別途地図にある『P0』とする。 谷にある点線はソマ道ではなく林道で『嶋の谷線』と標識があった。 その近くにやまあそ号を止める。じゃあ、登りはどこから登りましょう? 点線ルートの『い』か、その南にある『ろ』か、はたまた送電線もあるから その巡視路か。

『い』のルートで登ることに三叉路で『ろ』と合流

なんの根拠もなく『い』のルートで登ろうということに決まりました (ほんとは、ここまで来て後戻りするのがめんどうくさいため)。10時15分スタート。 【駐車した周辺は『しゅんぜ』と呼ばれています】 このルートも舗装された林道だった。すぐにゲートが現れるが施錠されていないので 開けて通過(ちゃんと閉めました)。松茸山の表示もあるので秋に登るのは 遠慮したほうがよろしい。

三叉路で『ろ』のルートとも合流。こちらも舗装されていたので、どちらで登っても 同じような感じだったかも。 右手のピークを見ると赤白の鉄塔があって展望もありそうだ。 沢に掛かった巡視路の鉄橋を渡って寄り道してみる。
こんなものがありました鉄塔ピークに着

鉄橋を渡るとそこにはでかい檻があった。熊を生け捕るための檻で、県の許可証がぶら下がっている。 M氏と一緒なら中に入って記念撮影となるところだが、今日は大人の山行きなので そういうことはやらない・・・・。

プラ階段を登るとすぐにピークに着く。風が通るので涼しい。どでかい赤白鉄塔が建っていて 『山崎智頭線33』と銘板がある。
鉄塔から見える山々。写真ではわからないが、一山、東山も見えます
なんと言っても植松山が一番目立つ。双眼鏡があればヒルガタワとのあいだにある 山上湖も見えるかもしれない。まだ登っていない宗山とその横手にはゴルフ場。 端っこにあるのは頂上に電波塔跡のある黒尾山だ。

あっけなく最初のピーク探査は終了。 後でわかったが、ここから北にある大鳴山(743.1m)に寄り道するのもおもしろかったと思う。 ここからわずかの距離だったし、 地形図で見る限り波打つようにある等高線はきっとタタラ製鉄の遺構などがあったと思えるからだ。

大鳴山近辺の地形図を用意してなかったため、そのまま熊檻まで下りてくる。 するとOAPさんが「地面に鉱滓があるわ」と言う。 そうです、ここもタタラの山だったのです。
こんなのが地面にゴロゴロ
林道の終点『B』その先から登る

舗装の林道に戻り、さらに登っていく(これまた家に帰ってから気が付いたが 『は』の峠にも寄り道すればなにかおもしろいものがあったかもしれない)。 【この近辺は『鷹のとや(とやとは宿のこと)』と呼ばれており、 『は』の峠は『鷹のとやのたわ』という】 見上げると目的の三角点ピークは右上にある。鹿避けネットが張り巡らされているので 入り込むのがわずらわしそうで、とりあえず林道の終点(千種町と山崎町を結ぶ峠)までやってきた。

そこは車がUターンできるほどの広場になっていた。ここまでは舗装路だったが、 ここから先は作業道ほどの細い地道が下っていた。 これを下ると下山予定場所の『P0』へ向かって一直線だ。 【この『P0』への道は『たけとり道』あるいは『かなくそ道』と呼ばれている】 ここから三角点ピークへ登ろうと思ったがここも足元がうるさい感じなので、かなくそ道を50mほど 下って、その斜面から取り付く。

斜面の途中に『アンテナ基地 下河野テレビ組合』と看板があった。その方向は 植林がされていて、アンテナは見えない。たぶんもう使用されていないのだろう。
四等三角点のピークゴルフ場と一山が見える

四等三角点のある山頂には11時15分着。標高720.9m、点名「下河野(けごの)」 【地元では『しもとっさこ』という呼び名です】。 案外標高はあるが、登り始めたのが500mだから、ほんとにお散歩程度の山歩きでした。 風があって涼しいのでちょっと離れた所で早い昼食とする。
尾根を下ろう地面にはたくさんの鉱滓

先ほどの峠に下って作業道を下ればあっけなく終点に至る。 それではあまりにおもしろくないので、このまま稜線をたどって 下山ポイントまで歩くことになった。千種町と山崎町の境界を下り始めて すぐに左よりに進路を変える (そのまま境界をたどって塩地峠まで行くのもおもしろいかもしれません)。 その最初の鞍部にも鉱滓が足元にある。こんな山中で金属を溶かしていたなんて ちょっと信じられません。
猿のこしかけ
足が浮いているのがわかります?
道があるようで、無いようで

小さなアップダウン、右に左に小さな曲がり、それらに気をつけて 尾根をはずさないように進む。ヤブで歩きにくい所は鹿の足跡を たどれば良い。展望も無いし、その後はあまり見どころもなかった。
県道が見えました

なんだかんだ言いつつ4km以上歩いた。汗もしっかりかいたので 身体的には満足できました。県道には13時10分着。 私の車で登山口にあるOAPさんの車を回収して、白口峠の林道経由で 山崎へ帰ることにする。すると山崎手前ですさまじい豪雨となった。 今日はあの山で正解だったかも。

今回のしもとっさこの地図は こちら(約150k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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