赤谷山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『戸倉峠』を参照していただくようお願いいたします。

2008.11. 2.  日曜日  曇り  気温ふつう
M氏が紅葉を見たいというのでこの山に行くことにする。 ここに初めて登ったのはちょうど8年前のこと。当時は赤谷の頭と 呼ばれていたが、いつのまにか赤谷山と言われるようになっている。ただし、地元ではどういう名前なのか、今回も聞き込みが出来なかったので 不明のままである。

その後、2006年に残雪期の赤谷の頭に再訪してみた。 これは大正解で、快適な雪上歩きと大展望を思う存分楽しめたのでした。で、いまだに夏場は無理かというと、地籍調査であのチシマ笹が刈り払われているという。 ならば楽に登れるはず。そこで今回の紅葉探しの山行きを思い立ったのでした。
戸倉スキー場から登るまもなく最上部

2年前の残雪期とは逆に戸倉スキー場から登って戸倉峠に下る周回ルートにする。その峠下にMTBを デポしておけば下山後にスキー場まではすべて下り道なので、サドルに座ったままで帰れるという案配だ。 スキー場の駐車場で準備をして9時20分スタート。当然だがだれもいないゲレンデを登っていく。 朝露で靴はびしょびしょ、汗で身体もびしょびしょ・・・。
下草もなく楽に歩けますブナも出てきました

建設省の施設がある 最上部から西向きに登っている支尾根で県境尾根を目指す。残雪期は楽に歩けた尾根だったが、 無雪期の今はどうだろう?その危惧は不要で、なんの支障もなく歩ける。所々に植林された箇所もあるが、ほとんどは雑木帯で 目に優しい尾根だ。標高を稼ぐにつれてそれらの木々の葉も色とりどりとなってくる。
黄色く色づいたブナ芸術品やね

右手にある谷の向こうの尾根も全面が雑木だ。あちらもこちら同様に歩けそうだがはたしてどうだろうか? その尾根のはるか向こうには氷ノ山三の丸が見えている。だいぶん標高も高くなってきたかな? ブナもたくさん姿を現してくる。それまで足元に無かった笹がそろそろ出始めてきた。
稜線が近づくと笹が出てくる稜線に着きました

数年前にあったという地積調査の際、通行の妨げになるチシマ笹は刈り払われたと聞く。 そのおかげでヤブ漕ぎ無しに登っていけるが、笹の切り株に何度もつまずきそうになる。 転けたらその切り株で怪我しそうで怖い。県境尾根には11時05分着。

切り開きはそのまま赤谷山の山頂に向かっている。 逆方向の三室山方向はチシマ笹の厚い壁だった。どこかの物好きがこれを刈ってくれたらおもしろいことに なりそうだが・・・。三室までとは言いません、数十m刈り込んだら宮中山からのルートと 合流するので、新しい周回コースが開拓できるんですけど・・・。
山頂はすぐそこです8年前のヤブがうそのよう

山頂までは目と鼻の先だが、 M氏も私も何度も切り株につまずいて転けそうになる。やっぱり年齢とともに足が上がらないのか? ふと見ると誰かが手を振っている!ええっ!ハイカーが来ているんか?! 二等三角点のある赤谷山には11時10分着。標高1216m。

山頂は小広く伐採されており、お年を召したご夫婦、私たちと同じぐらいのご夫婦と我々の6人がいた。 挨拶もそこそこに昼食とする。食事中もうるさい我々に年配のご夫婦は戸倉峠方向へと下山される。 残ったご夫婦が「しまださんですか?」と声をかけられる。私を知っているようだったが、な、なんと その人はあの TAJI&HMの兵庫の山めぐりの 高田さんでした。
高田さんご夫婦赤谷前峰がきれーい!!

いつも参考にさせてもらているHPの持ち主でした。『HPはその人となりを現す』が 私の持論だが、そのとおりの落ち着いた、しかし好奇心旺盛な方に見受けられました。 私とM氏はどう見えたのかな?

高田さんは戸倉峠からのピストンのようだ。我々も戸倉へ下ると言うと「途中に 紅葉のきれいなポイントがありますよ」と教えてもらう。これは楽しみだ。 12時05分下山開始。チシマ笹の回廊の向こうには錦の衣をかぶった真ん丸ピーク(赤谷前峰)がきれいだ。
ルンルン♪おもわず立ち止まる

そのピーク手前で右方向に踏み跡を発見。それは登る途中で谷向こうに見えた雑木尾根へ入る踏み跡だった。 ピンクのテープがぶら下がっている所からして、ここも地籍調査が入っているのだろうか? 地形図で確認してみると997.7mの三角点を経て戸倉スキー場へ下れるようだ。歩きたい衝動に駆られる。 ここも紅葉とブナの尾根かもしれませんぞ。
粒あん、こしあん、とれびあーん

我々は予定通りに戸倉峠へ向かう。そして高田さんの言うようにすばらしい紅葉ポイントに 巡り会った。
とれびあーんあーん
とれびあーんあーんあーん

全国各地にある紅葉の有名な山に登れば、これ以上のものはいくらでもあるでしょう。 しかし、地元の山でそれを楽しみたいのが私の流儀。この箱庭的な錦を独り占め、いや M氏と二人占めできてラッキーです。
まもなく戸倉峠林道に降りました

ヤブも皆無で道も明確。途中でこれから山頂へ登ろうとしている男性二人組と遭遇。あの紅葉を見たら 喜ぶやろなあ・・・。その後、我々はピンクのテープに誘導されるように戸倉峠の林道へ降り立ちました。 13時ジャスト。
峠から鳥取側を見るサイクリストと出会う

せっかくですから峠に行ってみます。支線林道の開設工事が行われているために 路面はしっかりと固められて、昔、崩れていた箇所も直されていました。 すぐ下には29号線の国道も見えています。引き返してしばらくでMTB(スリックタイヤ)に またがったサイクリストに出会う。

聞くと、この戸倉峠までやってきて、ピストンで一旦下って戸倉トンネルで鳥取側へ (戸倉峠から鳥取側へは下りられません)。 そこから大通峠で兵庫に戻り、カンカケ峠、高野峠を経て一宮へ行くと言う。なんともハードな パスハントだ。「日が暮れるし、カンカケはガレてるで〜」と アドバイスだけする。あのスリックだとパンクが心配だ。
我々も自転車に乗る

彼に比べるとなんと軟弱な我々だろうか。デポしておいたMTBでスキー場までペダルを回すことなく 戻ることが出来た。13時50分。

今回の赤谷山の地図は 2006年の地図 でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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