大坂山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『比延』を参照していただくようお願いいたします。

2007. 1. 8.  月曜日  晴れ  気温ふつう
西脇にある古高松や大坂山近辺は何度も足を運んでいますが、今回はその中でも 特に気になったルートを歩いてみます。ていうか、天気が不安定で行くところがなく、 この辺りでお茶を濁すというのが本音なんですけど・・・。 丹波のたぬきさん夫婦も古高松に登るというのでニアミスが期待出来ます。

鹿野町と塚口町の境界付近にある墓地に駐車する。8時50分スタート。 墓地の敷地から裏道で林道へ繋がっているのは何度も来ているので承知。 しばらくは林道歩きとなる。左に流れているのは加古川の支流である比延谷川のそのまた 支流になるすそうじ川です。
林道を行くすそうじ川のナメ地帯

砂防の堰堤を過ぎてしばらくすると川底はフラットなナメ状が連続する。 夏場にここにきてチェアーに座って足をぴちゃぴちゃさせながら本などを読んだりしたら さぞ涼しいだろうと想像したりする。ここの水は伏流水なのでけっこうきれいなのです。 さらにはここを水しぶきを上げながらMTBで下ったら楽しいと思うのは私だけだろうか。

やがて林道は車の通れるような道幅では無くなり、1mほどの川幅になったすそうじ川を横切って問題の三叉路となる。
石仏のある三叉路

そこには変わりなく石仏が安置されていますが、祠は来るたびにボロボロになっています。 屋根は半分無くなっていますし、横壁はまったく無い状態なので中は明るくなり 石仏に彫られている文字も見やすくなっています。 それは道標の石仏ですが詳細はちょうど1年前に訪れた 竜ヶ峰〜古高松の レポートをご覧いただければ判りよいかと思います。

さらにそこには西脇の教育委員会が設置した木製の古い道標も残っています。 一つはすそうじ川の谷に向かって矢印がある『金城山スソオジハイキンコース』( 『比延農協まで2610m』と赤文字で書き加えられているのだが、妙に距離がくわしいのが不思議だ)、もひとつは今回のコースにする 『塚口新池裏山コース』という道標です。

『金城山スソオジハイキンコース』は最近も整備されているようで新しい道標も設置されているのだが、 『塚口新池裏山コース』ははたしてどうなっているのだろう?現役で使えるのか、はたまた廃道に なっているのか・・・・。9時30分石仏分岐を左へ・・・。

進み始めてすぐに分岐らしき所に出る。左は怪しげな踏み跡で×。右は明確なのでそちらへGO。 細い谷川をまたいで道は続くが方向が違う。新池(別途地図の○地点)へ向かう最短コースはここより東にある 372ピークの南にある鞍部を通過するはずです。 ところが道はどんどんと南に向かっています。あきらかに違うことはわかっていましたが これがどこまで続いているのか確かめたくなる。
一見道に見えるが・・・えぐれてます

ひょっとしてという期待はあったがあえなく大倒木帯で行き止まり。 しかたなく引き返して仕切直しだ。10時ジャスト。 東方向に延びる谷を遡ればいいのだが、道と言えるようなものはない。 ほんとうにハイキング道だったのだろうかと疑いたくなる。

当然ですが倒木も存在してます。とりあえず方向だけ間違えないように進んで行きます。 古高松に到着したというたぬきさんと無線が繋がったのでこちらの状況を伝える。 周囲が植林になると炭焼き窯跡もいくつか残っていました。その先ぐらいからえぐれた路面は無くなり、 明確な踏み跡がまっすぐに斜面に登っています。植生も変化してきます。名前がわかりませんが、肉厚の椿のような葉っぱで 白っぽく細い幹の木(よけいにわからん?)が一帯を占めている。
鞍部(地図のB地点)に着

鞍部には10時50分着。ここから『塚口新池裏山コース』の続きであろう方向を 眺めてみるとすぐ西にある谷へ下る踏み跡がなんとか存在していた。が、その谷は ゴルフ場の敷地になっていて、下の写真にある『い』地点へ向かうにはいろんな障害が待ち受けていそうだ。
鞍部から南下して次のピーク手前から振り返る

まったく予想通りの展開になってきた。『い』地点へ行くことが出来ればその向こうにあるゴルフ場内の 新池を眺めることが出来るのだが、無理っぽいので清くあきらめてここから大坂山を目指すことにする。 なぜか鞍部から北にある372mピークへはテープのマーキングがあるのだが、 大坂山方向にはなんにもないのがちょいと不安だ。

でも踏み跡はちゃんとありました。シダがうるさいが我慢してよじ登っていく。 大坂山までは小さなピークがいくつかあるが、そのどれもがそこそこの展望を有しています。 これは予想外だったのでラッキーだ。 たぬきさん達がいた古高松に向かって大声を出してみると、なんと向こうからも大声で返答があった。 あわてて無線を取り出す。
西から南方向を眺めてみる
彼らは古高松の南にある鞍部から下山して私の通過した石仏を見物に向かっている途中だと言う。 「余力があるなら大坂山まで来たら?」と提案する。どうやらその気になったようなので こちらも山頂で出会えるタイミングを合わせるように歩きます。

遠いように感じた大坂山も目の前に迫ってきました。 この付近は大坂山の南側と似たような岩尾根が続いています。 つまり左右の展望を楽しみながら登れるのです。 ただ雪が残っているのでそれに足を乗せると滑りそうだ。
展望の岩尾根が続く

大坂山の前峰には11時50分着。ここで登山道と合流する。 たぬきさん達が登ってくるのが肉眼で見えないかとしばらく展望地から 見下ろしてたたずむがその気配がないので一足先に頂上へ向かう。 路面にある雪には足跡もないので彼らはやはりまだ登っている途中のようだ。
山頂に着

三等三角点、標高450.0mの山頂には12時ジャスト。昔よりちょっと広く感じるし 南方向に伐採もされているようだ。 まもなくたぬきさん達も来るだろうから、鍋焼きうどんに入れるためのお餅を焼きます。 オカリナを吹きながらお餅をひっくり返し、その続きを吹く。またひっくり返して、続きを吹く。 ロマンがあるのかないのか・・・・。

オカリナの音色に誘われるようにたぬきさん達もやってきました。 三人で食事をしたり四方山話で楽しい一時を過ごします。 モヤはありますが、切り開かれた南方向から見える山々を同定して楽しみます。 すると変なものが見えてるではありませんか。奈良にある大仏殿のような巨大な屋根です。 方角からして三草山の荷籠谷付近です。 (実際Googleアースで確認出来ました)

たぬきさん達はピストンで下山して古高松南の鞍部から金城池へ降りるという。 私は数曽寺最高峰の459mから北へ下るつもりだったが、携帯が帰ってこいメールを 受信する。まあいいかってことで私も下山することに。
数曽寺の峠に下ります彼らは金城池へ向かう

数曽寺の峠までも露岩の尾根下りもあり楽しめます。道標石仏の手前でお別れして 私は墓地の駐車場へ。MTBなら一瞬だが歩くとのろのろと感じてしまう。 14時35分着。着替えて帰路に着く。 たぬきさん達も古高松の登り口である長明寺に着いただろうか? 無線で呼びかけてみるとまだ金城池にも着いていないと言う。
金城池にあるゴルフ練習場

そこでゴルフ場まで迎えに行く。というのも練習場の敷地内を横断しないと長明寺へ 帰れないのですが(県道を行くと大回りになる)、リュックと登山靴でそこを行くにはあまりに奇異 な姿なので、その手前で私が保護しようというわけです。

タイミング良く練習場の手前で合流できて私の車で長明寺まで連行することが 出来ました。(^_^;)

今回の大坂山の地図は こちら(約95k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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