母子大池周辺

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『篠山』を参照いただくようお願いいたします。

2007. 2.17.  土曜日  曇り後みぞれ  気温寒い
今日の天気予報は夕方から雨らしい。ショートで楽しめて、かつアドベンチャーなコースは ないかいな・・・。そうそう、先週の続きというべき母子大池周辺でも走ってみましょうか!! 幸いにも?M氏は仕事なので単独で楽しめそうです。
東屋前に駐車して矢印の遊歩道を行く
地形図にある点線ルートは進入禁止だった

通い慣れた母子への道を行く。母子大池の東端にある東屋前に駐車。私以外に車は無い。9時25分。 MTBを組み立てて準備完了!!となりにうるさい人がいないのでルンルンです。 予定は地形図にある湖畔の北側にある点線のルートを走ります。 ところが、そこには鍵の掛かったゲートがあって、ご丁寧に進入禁止と書かれているではありませんか。 (写真のバツ矢印方向)

行くべき方向は同じなので、このコースはあっさりとあきらめて 堰堤の西端から始まる道を走ることにする。ここは先週M氏と少し走って 道があることは確認済みだ。
堰堤の西端から道があるAまでは乗れ乗れ

堰堤の下にも駐車場と東屋があるが、この時間に誰もいなかった。 どうもここは誰からも見放された所らしい。まあ、静かでええけどね。 堰堤から入ったこの道、なんのためにあるのかわからないが乗れ乗れです。

大池の西端(A地点)に来ました。ここから南西の谷方向に なんとも良いトラックが続いています。予定を変更してここを走る方が 面白いかもしれないが地形図のコピーがここまでしかないのであきらめましょう。

気が付かずに通り過ぎてしまったが、池の水位が低くなっているのでこの辺にある石灯籠が 見えているらしい。現物を見たわけではないがたぶん愛宕山のものだろう。 というのも池の北端からまっすぐに北へ向かえばドンピシャで愛宕山へ行けるからです。
まもなく大池の北端に着棚田跡にある看板

北端に近づくに連れて 倒木があったり、イバラがあったり、トラックが細くなって池に落ちそうになったりで 、思わず押しが入る。ちょっとの整備で完乗りは間違いなしなんだが・・・。 北端にある愛宕山への分岐も確認して左の谷道を選ぶ。木に掲げられた白い看板が目印となる。 みると所有者の下に管理者島田・・・とある。なんや私の親戚ですがな。

ここからいきなりの大湿地帯となる。まともに直進は出来ないので 進行方向に対して左側(北側)に沿って行くと比較的行きやすい。 棚田跡の石垣やら、家屋があったのか瓦が散乱していたりする。 獣道なのか、ハンターが通る道なのか、わずかな踏み跡をたどって谷を詰める。
石垣やら瓦があったりする。湿地を迂回しながら前進

ジュクジュクの湿地帯が終わると、なんとも雰囲気の良い落ち葉だらけの広い谷となる。 確認したわけではないが、字から考えてこの谷は横谷という名前だと思う。 標高点503の付近で実線の分岐があるはずと進んでいく。
D地点の分岐に着なんとも良い谷だ

距離は短いが明確で広い道を走ります。するとそれらしき分岐に やってきました。10時35分。 左方向にゆるやかに登っているのは実線の道か? 実線なのでそれなりの道だと想像していましたが、それも 落ち葉の道で登りたくなる。右方向にはオートバイの残骸があるが どこから入ってきたのだろうか?

谷を詰める道はそのどちらでもなく、ちゃんと谷と方向を確認して進む必要有り。 川の流れはきれいで、つい立ち止まって覗き込んでしまう。 周囲は騒音もなくただただ静かだ。個人的にはこういう雰囲気が好きなのでここにビニールシートを敷いて ごろんと横になると気持ちよさそうだ。 (実はこの先に墓石があるらしい。この4日後に新川氏が見つけています)
当野へ抜ける鞍部

最後にちょこっと斜面を登り詰めるとそこは当野へ下る鞍部だった。11時ジャストで 村のサイレンが鳴っています。南に行くと大瘤ヶ嶽を経て三田カントリーの外側にある 管理道を走れます。今回は北に向かって登っていき、内ヶ蔵谷山から新設された 関電の送電線鉄塔を順番にたどり、愛宕山へ登ってみようというのが後半の計画です。

少し登ると赤土のザレ斜面となる。まずは西方向に展望がある。
ザレ場から西を見る

そしてもう少し登るとこんどは東方向に展望がある。 これまで登った母子周辺のピークがここからは一目で見渡せることが出来る。
さらに上のザレ場から東を見る

このザレ場には背の低い松も点在しているが、妙な看板もある。 『危険物オ置ク 入山スルナ 漁釣針下ゲタ』つまり、周辺はまつたけが摂れるので その時期にむやみに入山すると仕掛けた釣り針に引っ掛かって痛い目にあうぞ!! という意味らしい。まつたけを盗みに来る輩も最低だが、欲に目がくらんで こういうこざかしいことをする前に先祖から受け継いだ山が ゴミだらけになってまっせ。
内ヶ蔵谷山からすぐに鉄塔129に着

上り詰めたピークが内ヶ蔵谷山だがピークという感じがしない。 主稜線にあるピークの一つだ。左右にはよだれの出そうなトラックが続いている。 それを北東方向に走る。するとすぐに赤白の鉄塔129に着。11時30分。
鉄塔129から北方向を見る

7年前 にここに来た時はもちろん鉄塔はなかったが、出来たおかげ?で展望はすごい。 特に西から北にかけては遮るものがない。もうちょっと天気が良ければと思うのは贅沢だろうか。 無線からたぬきさんの声がして応答する。北摂深山からだったがここからは陰になって見えません。

あちらはみぞれ模様になってきたらしいが、こちらも見る間に暗くなってきてみぞれになってきた。 吹く風も冷たく、昼食もこれでは無理っぽい。 ともかく山腹にあると予想される鉄塔巡視路を探して下ってみよう。 鉄塔から下った鞍部の左右には明確な道があった。 母子から篠山へはいくつかの峠道があるのだが、これもそのうちの一つのようだ。

ピークを巻いて稜線に乗る。巡視路の続きだと思ったのだがそうではなかった。 巻いたところで見落としていたようだ。かまわず、そのまま稜線を登っていく。7年前は乗れ乗れだった尾根も 倒木などで無惨な姿になっていた。目的地は次の130鉄塔なので途中からそちらへ向かう。 すると・・・・!!
えっ〜!!林道が巡視路かい!!132鉄塔から愛宕山を見る

鉄塔からシングルトラックの巡視路があるとばかり思っていたら、なんと幅広の林道が下っているのが 見える。てことはこいつが巡視路ってことかぁ?? せっかく下りを楽しみにしていたのに〜。 まあ、雨だからこちらのほうが早く下山は出来ますけど・・・。

林道に沿って131、132の鉄塔が続く。その 132鉄塔からは真っ正面に愛宕山が見え、その直下には切り開きに赤白鉄塔も見える。 雨でなければあそこまで登って、その先にあるはずの巡視路を下るつもりだった。
ゲートがあった

林道を下りきるとゲートがあった。施錠されているので回り込んで抜ける。 そこは篠山の龍蔵寺へ抜ける峠(写真の矢印)のちょっと下付近だった。 先週、しろやのちょっと南にあった道標の石仏には『左 たんば』とあったのだが、 その行き先はこの峠である。つまり大池が無かった頃は篠山へ抜ける重要な道だったわけだ。

ゲートを抜けると巡視路の火の用心マークがあるが、あれを登ると愛宕山のはず。 雪交じりの雨は止むことはなさそうなのでそのまま林道を下る。すぐに二つ目のゲートがある。 三つ目のゲート横には小径があって方向からして母子大池に向かっているのだろう。 四つ目のゲートをパスする頃には本降りの雨になってしまった。 村道に出たところで『愛宕山』と彫られた大きな石灯籠を見る。やはりここも参道のようだった。 天気予報はおおはずれでビショビショになって東屋に戻る。12時45分。

思ったような巡視路ではなくがっかりだったが、探索しなければならないような 好奇心をくすぐる箇所がまた増えてしまったようだ。

今回の母子大池周辺の地図は こちら(約80k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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