はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1 『岩屋堂』を参照していただくようお願いいたします。 2007. 9.17. 月曜日 曇りのち土砂降り 気温ふつう
音水渓谷へ行くべく車を走らせるが北へ行くにつれて天気は悪くなる。
予報とまったく違うので同行のM氏とどうすべきか相談する。
「音水は無理やな。案外戸倉を超えて鳥取に入ると天気が良かったりして・・・」などと
根拠のない戯れ言を言ってみる。
実際鳥取に入ると高曇り程度でなんとかなりそうな雰囲気だった。 そこで用意していある地図で『くらます』を目指す。 29号線から吉川集落方面に左折。集落を迂回するバイパスはそのまま沖の山林道に 繋がっている。 その支線である『ヘンブ谷』に入る。前回は残雪期の くらます 登山だったので、この支線林道は雪に埋もれていました。無雪期に車での走行は 無理だと思っていましたが、問題なく終点までやってこられました。 時間短縮です。さっそく準備でスタート。10時ジャスト。 |
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林道終点に駐車 |
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帰りやすいように林道終点で車の向きを変えて駐車しました。前回は白い矢印で 登りましたが、車の後部から青い矢印でしっかりとした踏み跡を発見。 マーキングこそ無かったもののひょっとしたらこれがおすすめルートかも? |
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植林帯には切り開きルートあり | 植林と雑木境界付近 | まもなく稜線 |
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青い矢印ルートを登ってみたかったが、 M氏は私が残雪期に登ったルートで行こうと言う。 目新しさは無いが、白ルートだと確実に行けるのはわかっているのでおとなしく従う。 植林のど真ん中に切り開きの道がある。 それを最後までたどると稜線に出るかなあと期待したが、 尾根からはずれて右の谷の手前で終点になる。 引き返すようにして尾根に取り付くが、この辺が激斜面でスノーシューのクランポンが 食いつかずに苦労した所だ。鹿の踏み跡をたどってジグザグに登る。 暗い植林帯から雑木帯に入ると徐々に明るくなる。周囲はブナとかミズナラ、 足元は背の低い笹で難なく歩ける。斜度はきついが見上げると稜線が間近だ。 10時50分稜線着。
まさに稜線に着いたとたん!!バラバラと音を立てて雨が降り始めた。 通り雨か?小降りでは無いのであわててリュックカバーをつけて傘をさす。 やがて強い風も吹き始めてくる。ブナの幹を見て驚いた。バケツの水をひっくり返したように 大量の水が幹を伝って流れ落ちている。ブナの葉っぱや枝がロートのように 雨水を集めて幹を伝っているのだ。 止むどころがひどくなってきた。 登りではあれだけ暑かったのに、今はふるえるほど寒い。 これ以上ここにいても仕方ないし、この雨で 頂上へ向かうのはさらに意味が無い。一瞬小降りになったのを機会に下山をする。 無雪期の頂上がどんな風か見たかったがまた次の機会になってしまったなあ・・・。
登りに使った支尾根は帰りにはみつけにくい。 案の定横の違った支尾根を下りかけていた。「これとちゃうで、あっちやで」と 軌道修正して事なきを得る。ただ、雨に濡れているのでめちゃ滑ります。 いつのまにか雨も上がって樹間から天狗岩周辺が見える。 いまさら引き返すのもなんだかなあ・・・・。 林道終点に下山したのは12時過ぎ。下の集落からお昼のサイレンが聞こえていました。 足元もどろどろでしたが、そのままでお昼ご飯を食べてから着替える。 帰りは大通(おどれ)峠経由で帰りました。 今回のくらますの地図はありません。 前回のレポートにある地図をご覧ください。 |