長老ヶ岳

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『和知』を参照いただくようお願いいたします。

2007. 7.16.  月曜日  曇り  気温ふつう
三連休の最終日、微妙な天気予報だが、場所によってはなんとか天気がもちそうだ。 久しぶりにMTBでの山行きをしようとM氏と相談がまとまる。さて、どこに行くか。 2、3の候補はあったもの初めての山は乗れるかどうかわからないので 必ず乗れるとわかっているこの山に決定!!

レポートは残っていませんが、この山には2度ほど来ています。 三埜から無線機材を担ぎ上げて山頂で無線を楽しんだ山行きが一度、そして今回と同じく仏主からMTBで の登頂。いずれも10年近く前の事です。

今では考えられないのですが、その時はMTB初心者だったためか 遊歩道を担いで登って林道で下るというコース設定でした。MTBをする人なら 「そら、逆やろ!!」と思わず突っ込むような情けない設定でした。 今回は汚名返上ということでその逆コースをたどってみます。

和知の仏主に近づくと路面は濡れています。下手すると途中で雨になるかも知れませんので 気が気ではありません。仏主の集落最奥からちょっと入った所が長老への入口。橋を渡って それを少し南下すると三叉路分岐がある。
「い」管理棟へ
「ろ」七色の木へ
「は」林道で頂上へ
桂の大木あり

その分岐にスペースがあるので駐車して準備。ちなみに林道をちょっと登った所には 有料駐車場と書かれたスペースがある。誰が集金に来るのかはわからないが、 わざわざ有料の所に止めるはずもない。9時45分スタート。 今回はダブルトラックの林道で一気に頂上を目指します。初めて来たときは 未舗装のダート林道でしたが、今では全線舗装のはず。

車止めのゲートがあるが、人とMTBは難なく通過出来ます。 その先には桂の大木がある。この辺はまだ余裕でクランクを回していますが、 やがて目が開けられないほど汗が出てくる・・・。

M氏はさっさと行ってしまい、さみしくヘロヘロになりながらもクランクを回す。 どうしても乗れない急傾斜箇所もあって、無念に思いながらも降りて押しに転ずる。 ん?押しながら歩いてもスピードも変わらないし楽やん。(^_^;)
これがキャンプ場?さらに上にもキャンプ場

地図をM氏に渡してしまっているので、どの辺を登っているのかまったくわからない。 仏主峠へ向かう旧道分岐を確認したかったのだが、とっくに過ぎてしまっているようだった。 台風の影響で渓流は水量も多い。その渓流の脇には古い炭焼きの石垣跡などもあった。

林道は施錠されたゲートのために一般の車が入れないはずだが、 どういうわけか2箇所ほどキャンプ場がある。 特別に許可を得れば(どこで?)それらを利用出来るのだろうか? あるいはキャンプ場という名目で予算をゲットして整地しただけなのかもしれません。
一人寂しく・・・・稜線出合い(地図の『C』地点)

要所要所でM氏は待っていてくれるのだが、私の姿を見るとそのまま先に行ってしまう。 それを追いかけて行くので、いつまでたっても私は休憩が出来ないという悪循環に陥る。 気が付くとずいぶんと標高も稼いでいて周囲はガスで覆われ、林道周辺の植生も植林から 自然林になっていた。法面にはイワカガミの葉っぱが覆い尽くしている。

稜線との出合いポイント(地図の『C』地点)に着。ここに設置されている看板はあきらかに 間違っていた。それにはここは仏主峠と書かれていて「おい、おい、違うやろ!!」と 二人してツッコミを入れる。これも税金の無駄遣い。

ようやく舗装林道の終点に着きました。11時10分。これより西には電波塔があり 、乙見からのコースがある。南には 未舗装の林道が続く。長老への登山道は東方向に階段があり、50mほど担ぎ上げると 頂上です。ということで今回の登りの乗車率は99%だったのだー。(体力があればの話)
頂上へ最後の一登りいろんなモニュメントのある頂上

標高916.7m。 頂上は芝の広場のようになっているのだが、ゴツゴツした自然石やら、 東屋やら、巨大石柱やら、聖火台やら、一等三角点やら、さらにはゴミまである。 それらに囲まれながら食事をする。 普通ならぶっ倒れるほどの暑さのはずだが、ガスに覆われているので涼しい。 汗でびっしょりになったTシャツを着替える。

氷ノ山の大段ヶ平にいるOAPさん、TQFさんと無線が繋がるが向こうは雨らしい。 千が峰下山中のIRCさんところも雨らしい。 ということで、どうやら長老に来て大正解だったみたいだ。

数名のハイカーの出入りがあったがやがて我々だけになる。遊歩道で下山する前に 頂上から南の稜線(大野ダム方向)をちょっくら下ってみる。しっかりとした踏み跡はあるのだが MTBで快適とは言えないルートだったのですぐに戻る。

頂上へ戻ると単独男性が登ってきた。聞いてみるとバスツアーの案内人らしくて 先行で登ってきたらしい。おっつけ60人ほどのツアー客がやってくるという。 「そらあかんがな。退散や」とM氏。12時20分。
電波塔跡はだだっ広い遊歩道はユンボ道だった

ハイカー達は上乙見からのルートで上がってきつつあった。なんで山にこんな自転車がおるんやと 言うようにきょとんとしたハイカーを尻目に森林遊歩道コースへ突入する。 その手前に芝の広場があったので寄り道してみる。 地形図には電波塔のマークがあったが、どうやら鉄塔は撤去されてしまったようで、 単なる平坦地になっており左右に展望もあって日本海も見える。

頂上を振り返るとガスに覆われていた。60人もいたら最後尾はまだ頂上には登っていないでしょう。 まあまあ広い頂上でも60人には狭いはず。もみくちゃになる前に下山して正解だったかも。 下りはじめはガレた遊歩道だったが樹林帯の中に入った途端すばらしい道となる。
すばらしいす、すばらしいす、す、すばらしいいい

シングルより広く、ダブルより狭い。路面はフラットですこぶる快適である。 M氏は撮影のためにいちいち立ち止まるのがまどろっこしいらしい。 下り続けたい気持ちはわかるが写真を撮らないとレポートになりません。 スピードを上げると確かに快感だが、泥が跳ね上がってシャツもリュックも泥だらけになる。
崩落ポイントも通過左手展望あり展望東屋にて

展望のない東屋手前から右方向にスイッチバックターン。崩落ポイントもあるが 恐怖に鈍感なM氏は難なく通過。やがて階段が現れ始める。 さほどきつくない所は乗って降りられます。

展望のない尾根道が続きましたが、伐採跡地を通過する際は西方向が望めます。 見るとちょうど3年前にMTBで走った鉢伏山が見えています。もう3年かあ、月日の経つのは早いなあ。
階段を下りる管理小屋前の駐車場

展望東屋からは階段が続く。転倒しないように注意しながら乗って降りる。 階段の段差と旨い具合にリズムが合うと面白く下れます。 やがてだだっ広い広場に到着。13時10分。

ここから舗装路で下る。まだまだ標高はあるのでここからもシングルが続いていれば楽しいのだが 舗装路は単純で面白くない。あっというまに出発地点に着。
七色の木を見る

せっかくですから七色に木も見に行きます。案内板によると桂の木から杉、けやき、もみじ、 かや、かえで、ふじの6種類の木が育成しているらしい。 当然ですが実際に見てもどれがどれがかまったくわかりません。 ただ、でかいというのだけはわかりました。

車に戻ったとたんに雨が降り始めました。「これは本降りになるからさっさと着替えよう!!」 言うとおりみるみる大粒の雨になる。危機一髪で車中の人となる。 60人は雨の下山となっているのでしょうね。 「いやっ〜、今日も乗れ乗れやったなあ」脳天気なM氏の声が車中に響くのであった。

今回の長老ヶ岳の地図は こちら(約120k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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