木谷山

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『西脇』を参照していただくようお願いいたします。

2006. 8.27.  日曜日  曇り一時大雨  気温蒸し暑い
暑さで頭がボーっとしているためか週末の山行きが土曜日になっても決まらない。 どうしたもんかと悩んでいるとたぬきさんから「西脇の低山に登らへん?」とメールが来る。 このクソ暑いのによりによって西脇の低山??と、いぶかしく思っていると 「暑い低山に登って頂上でひさしぶりのかき氷をしよう」という提案であった。

そういやあ、長いことかき氷もやってないなあ。では、その案に乗らせていただきましょう。 かき氷の準備をする気力がないので機材はたぬきさんにお任せして、自分の食い分の氷だけは ちゃんと作って持っていきます。目的地は木谷山?ぜんぜん場所もわからないので 地形図のコピーもお願いね。

西脇のマックスバリューの駐車場で待ち合わせをして、そこで買い物も済ませて木谷山に向かいます。 市内からちょっと西に外れた谷間には馬事公苑がある。それよりさらに北に車を走らせ、キャンプ場の 標識に従って左折する。入口は二箇所あって、そのどちらも道は細くて不安になるが 入るとすぐにキャンプ場となる。

こんな所にキャンプ場があるとはちょっと驚き。詳しくは見なかったが西脇市の施設で 無料だったと思う。そのためか小さなキャンプ場は家族連れで賑わっていた。 そんな中で我々の登山姿は完全に浮いています。
木谷山キャンプ場展望広場に出ました

アウトドアとは名ばかりで、 カロリーを消化しないでっぷりお腹のお父さんの視線を浴びながら 木谷山の取り付きを探す。駐車した所にはゲートのある林道入口があって それで谷を遡れば簡単なのだが、我々はキャンプ場にある『展望広場』という標識から 始まるハイキング道を利用する。8時55分スタート。

つづら折れの道が延々と続き・・・・と言いたいところだが、たった1ターンで 展望広場に到着する。所要時間5分。 木谷山から延びている尾根の先端にこの展望広場はある。 ご親切にベンチもあるが雑草が生え始めていて居心地は悪い。しかも展望は無い。 先ほどの道はここから北に下ってキャンプ場に戻るようになっているのでそれは利用できません。 歩くべき尾根には鹿避けネットが張られているのでそれを乗り越えます。

鹿避けネットにはゲートがありません。しかし、この手のネットは支柱にガイドロープが 巻き付けられているだけなので、それをゆるめるとまたいで乗り越えられます。 もちろん、元のように支柱に巻き付けて現状復帰しておきます。
なんとなく踏み跡はある展望の岩場

ゆるい登りで広い尾根、下草もない。これだけなら楽勝に思われるが、灌木が生い茂っているのと 蜘蛛の巣が多いので、それらをかいくぐりながら歩く羽目になる。 やがて尾根は細く、登りも急に、さらにシダが多くなってきた。 今回はたいしたヤブも無いだろうとスパッツを未装着だったが、このシダヤブで 靴の中は早くもゴミだらけに・・・。

尖ったピークが目前にある。Ca.360mのピークだが岩場があるので展望が楽しめそうだ。 DQK(父たぬき)さんがさっそく上によじ登って行く。 遅れて登って後ろを振り返ると今まで歩いてきたヤブ尾根と その向こうには低山ながらも幾重にも重なる西脇の山々だった。 ここまで汗ダクダクだったので霞の展望を見ながらクールダウン。

上を見上げると真っ黒な雲の固まりがある。まさか雨が降るようなことは無いでしょう。 と思うまもなく展望岩のピークを越えたところでまさかの大雨となる。 幸いにも木の生い茂った鞍部だったので雨宿りが出来た。雨具のたぐいは 持ってきていないがリュックに雨カバーを付ける。「それ付けたら雨が止むかもよ」と 母たぬきさんが言うとその通りピタッと止んだ。

スパッツを付けていないので当然ながらズボンの裾はビショビショになる。 ありがたいことに次の鞍部から快適な巡視路になりやれやれだ。 雨上がりで最初はムッとするような熱気が地面から立ち上がっていたが そのうちスーッと涼しい風が吹くようになる。
加美町線27鉄塔木谷山に到着

加美町線27鉄塔からは西脇の町が望めた。その向こうには西光寺山、播州清水寺、三草山、 雄岡・雌岡山、空気が澄んでいれば明石海峡大橋も見えそうです。 快適で涼しい巡視路で28鉄塔を過ぎ、八千代町と西脇市の境界尾根に乗っかる。 巡視路から右手にちょっと駆け上がると大柿さんのプレート2枚と三等三角点のある木谷山。11時ジャスト。

展望はありませんが三人が十分に座れるスペースがあり、木陰になっていて案外涼しい。 ここで昼食にしてそのあとでかき氷もしましょう。
パンダも良い仕事してます家宝の器で

父たぬきさんが超近代的な?かき氷マシンをリュックから取り出す。 三角点があつらえたようなちょうど良い置き台になっている。 私もリュックから自分の氷と50年前から我が家に伝わっている家宝の かき氷専用のガラス容器を取り出す。

三杯もおかわりしたため、パンツまで濡れるほど汗びっしょりだったのが 寒さでふるえが来るほど冷えてきた。 ここで凍死したら原因不明の難事件となるだろう。(なわけないやろ)

12時15分山頂を後にする。食べるだけ食べたらとっとと下山するのが夏山低山 ハイカーのツウだ。先ほどの巡視路をちょっと戻って八千代と西脇の境界尾根に 入り込む。ここも蜘蛛の巣が多く、踏み跡は薄く、ブッシュ。
鞍部手前にある展望地

しばらく進むと展望地に出た。かき氷のお陰でまだ汗は出ない。加西の鎌倉山と原山、遠く電波塔の見える ピークは同じく加西の深山。高御位山も見えるはずだがカスミで確認出来ず。

地形図では鞍部から点線ルートが南の谷に向かって下っているのだが それらしい踏み跡すらない。2度ほど行ったり来たりしたが発見出来ない。 シダの生い茂る植林の急な斜面だがチラッと赤いテープが見えたので そちら方向に下ってみる。するといきなり細い作業道?に降り立つ。
謎の作業道で出たえーい、やけくそや

稜線から下をのぞき見てもまったく判らなかったのに、わずか10mほど下ってみると こんなええ道がある。まったく山はわからないことだらけの見本みたいなもんです。 水平道なのでまずは右に行ってみる。下る様子がないので今度は左へ。 これまた下る様子がない。ならば地形図にある点線のルートはどの辺だろう。

それは簡単見つかった。そこもシダヤブで踏み跡すら見えないが、点線ルートが あったぐらいだからなんとか下れるだろう。せっかく乾いたズボンの裾もビショビショ、 ついでに靴の中もゴミだらけ。シダに隠れた倒木などでつまずかないように下る。
林道の終点に降り立ちました

下りきったところは林道の終点だった。13時15分。 そこにはトイレもあり、石の祠には五大龍王の札と白ヘビの置物が祀られている。そして右手には階段があった。 この谷には不動明王を祀った滝があると聞いていたのだが、この階段の奥がそうだろうか。 ひょっとしたら水平の作業道もこれと繋がっていたのかも。 確かめる元気が無くなっているのでそのまま林道でキャンプ場へ向かう。

途中の川で顔を洗ってちょっとすっきり。ゲートを開けてキャンプ場の駐車ポイントには 13時45分。午前の大雨でにわかキャンパー達もすっかりいなくなっていた。

今回の木谷山の地図は こちら(約140k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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