高星山〜足尾滝 オフ

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『長谷』、『生野』を参照していただくようお願いいたします。

2004.10.24.  日曜日  晴れ  気温ふつう
いきさつは省略しますが、いきなりオフ開催の話が出来上がりました。 行き先は生野。いくつかの案を考えましたが、先日の台風のためにいまだに通行止めの 道があったりする。どこにしようか迷いに迷いましたが、それならば・・・・と、2週間前に登った 高星山〜足尾滝 を今回のオフに使うことに決定。

やまごさんとたぬきさんにお願いして、2台の車を下山口になる足尾滝の林道途中に置いて 集合場所の生野のローソンへ向かうことに・・・。すると林道のゲート近くにお猿さんが!! たぬきさんが追いかけようとするがそれはやめましょう。猿ものは追わず・・・ってね。 ローソンではすでにSさんとかねちゃんが待っていてくれた。 総勢6名で、こんどは登り口になる生野学園へ向かう。その道中からは稜線上に屹立している 天狗岩を望むことが出来る。

たぬきさんご夫婦とかねちゃんは高星山は二回目だが、前回はガスまみれの中での登頂でした。 今回はピーカンの晴れで、しかも快適な新ルートです。登山口には大振りのリンドウが咲いています。 そして振り返ると天狗岩へ向かう岩肌も険しい稜線が見えています。10時スタート。
登山口でりんどうを見つけた
後ろがこれから登る稜線
二つ目のこの標識から激倒木地帯

きれいなソマ道があったはずなのに足元にそれは見えない。それはグリーンの絨毯を敷き詰めたように、杉や桧の葉が落ちていて 道を埋め尽くしているからです。道は見えなくても私が先頭だし、黄色や赤のテープを目印にすれば問題ありません。 が、一番心配していた倒木が現れ始めました。なにせ太い杉がドーンと倒れているのですから始末が悪い。

とりあえず、前回通りに最初の標識(写真にある『高星山』と書かれた立て札)は右に。さらに倒木が増えて二つ目の 立て札も倒木の陰になって見えません。その二つ目の標識も、その矢印に従って右に行く。 本当ならここからゆるやかにジグザグなソマ道が連続するはずなのだが、目の前には倒木、斜面の崩落!!
人間が見えませんこの斜面全滅!!

道は完膚無きまでにつぶれています。一度来たことがあるので「あっち方向や」とか「ここを登ったら 道があるはず」とかと言ってますが、初めての人なら最初の標識まで来ることさえかなわないかもしれません。 もし二つの標識まで来れたなら、右に取らずに左方向へ行く方が倒木が無いかも知れません。 なにせ、この谷斜面の杉植林はほとんど根元から横倒しになっていて、薄暗かったはずなのに 今日は青空で明るい斜面になっています。

足元は岩塊流の岩が浮いているし、倒木がいつ滑り落ちてくるやもしれないし、本来ならここで あきらめて撤退するのが本当です。が、なぜか誰一人そんなことを言い出さずに「こっちや!」「あっちは行けるか?」 などと言いながら斜面を這い上がっています。

目の前にトア(岩塔)が現れる。それを越えると天狗岩のはずだ。右から迂回して最後の激斜面をよじ登ると ようやく稜線着。11時50分。1時間は余分にかかっている。でもこのメンバーだからこれぐらいで 済んだのかもしれない。
天狗岩を裏から見る

天狗岩は登る手がかりに木の根っことか岩を掴んで登ります。今回は危険をともなう(木が抜けたりしたら転落や!!)ので キャンセルして高星山頂を目指す。靴の中は先ほどの倒木帯で枯れ葉や土が入り込んで気持ちが悪い。 Sさんは「あ〜、おもしろかった」、やまごさんは「倒木帯のほうが登るスピードが遅くて楽や」 なんて言っています。

天狗岩からは自然林の尾根になりますから楽ちんです。倒木もあるにはありますが、 広い尾根ですから迂回も楽です。尾根自体の傾斜もゆるやかなので歩くペースも挽回します。 周囲を見ると木々の葉っぱがすべて落ちてしまって、紅葉などはまったく期待できません。 まるで冬のようです。おっ!!リスが一匹駈けています。
横一列に並んで歩けるほど広い
別名、Gメン75尾根という

あせびは全体的に背が低いので風の抵抗も少ないかな?モミとか松の大木は もろに台風の風を受けたのでしょう。いくつも倒れています。今後、この尾根の植生は どのように変化していくのでしょう・・・。

腹減ったコールが絶頂を向かえる頃ようやく高星山の頂上です。13時08分。 明確なピークではありません。初めての人なら三角点と大きな山名板で山頂だと気が付くでしょう。 では、食事を開始しましょう!!
2週間前には見えなかった西方向の遠望
今日は快晴なので展望もばっちりです。先ほどの辛い倒木帯のお詫びに、みなさんにこれを 心ゆくまで楽しんで頂きましょう・・・・。と、いいつつも、下山の時間が圧していますので さっさと片づけてくださいよ。13時50分。
下りの町境界尾根もええで〜去り難し、空中庭園

なんとか山頂まで来れましたが、今度は下山が問題です。途中にあんな倒木帯があれば 万事休す!!まずは町境界分岐からゆるやかな雑木尾根へ踏み込んでいきます。 ん!?倒木が無いぞ!!なんか良い兆候です。

途中から左の谷に降りて小川沿いを下っていくと癒しの空間はさらにその深さを増していきます。 そしてその終点にあるのが空中庭園です。等高線はそこから急激に落ち込んでいるので 正面に見えるのは蒼い空と生野の山々だけです。それで空中に浮かんでいるように感じるのです。

ここから迷いの植林帯を抜けて四等三角点ピーク、そして枯れ笹ピークと、 まったく順調にたどれました。14時50分。 ここから鹿避けネットに沿っての激下りとなります。途中からネットを越えて左の植林帯に移ります。 すると巡視路に出会います。
最後の展望地、枯れ笹ピーク足尾滝

そのまま巡視路を下ってプラ階段でひっくり返りそうになりながら鉄塔着。 この辺りまで来ると滝の水音が聞こえてきます。2週間前と同じように 激下り斜面をクリアーして遊歩道に着地する。前回はどこにどう出るのか 皆目わからなかったので恐る恐るの下りでしたが、今回は勝手がわかっているので気持ちが楽です。

15時35分、誰もいない足尾滝に全員無事に着きました。 滝の水量は前回より少なかったですがマイナスイオンは周囲にあふれんばかりにあるようです。 もう少し時期をずらすと紅葉も楽しめそう。 帰路の遊歩道は倒木もなく舗装の林道に出ました。15時50分。 オフの主催者としては無事故で下山できたのがなによりもうれしいものです。

せっかく新しいルートが紹介できると思っていましたが、台風23号のためにそのルートも台無しになっていました。 植林の持ち主がお金を出してまであの倒木を処理するとは思えないし、個人がノコギリで切れるような 丸太ではありません。 ということは今後、数年(数十年)?はまったく使えないルートと言っていいでしょう。 ただ、町境界と私が昔たどったルートなら大丈夫かもしれません。 また、確認してみたいと思います。

今回の高星山〜足尾滝の地図は前回のものを こちら(約160k) ごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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