天引峠〜原山峠

はじめに:このレポートは国土地理院発行、2万5千分の1
『埴生』、『園部』を参照いただくようお願いいたします。

2004. 7.11.  日曜日  晴れ  気温暑い
今回のコースは深山で下山のゴール地点に 設定した天引峠からのスタートです。つまり天引峠から篠山・園部の境界尾根をさらに北上してみようという 計画です。途中にはピークらしいピークもないしこの暑さです。どこまで行けるかわかりませんが とりあえず508.0mの三国岳までが目標です。

天引峠への舗装路はゲートで一般車は進入が出来ません。峠を越せない代わりに新しい トンネルが出来ていて次々と車が吸い込まれていきます。こうやっていくつもの峠が 忘れられていきました・・・。 トンネルのそばにスペースがあったのでそこへ 車を止めて峠へのヒルクライムですが距離も傾斜もなくあっけなく峠へ到着です。 車が通行しなくなったので早くもアスファルトの割れ目から雑草が芽を出し始めてします。

峠の10mほど手前右手には見覚えのある火の用心マーク。こいつは深山縦走で下りに使った 関電巡視路です。そしてその向かいには今回使用する巡視路の入口があります。9時40分MTB 担いでスタート。
出発〜!!プラ階段を上る

いきなりの激登りプラ階段で汗がドクドクと流れ出します。人間の身体のどこにこれだけの水の出る 穴が空いているのでしょう?でも暑いからと言って家でゴロゴロしているより、こうやって 思いっきり汗をかくほうがどれだけ気持ちよいか!!ねえ、みなさん。ただ、横で同じようにMTB担いでいるのが 美女じゃなくM氏なのでそれだけでむさ苦しいのは致し方ありません・・・・。
展望地から懐かしの深山を振り返る
ある程度標高を稼ぐと傾斜は緩やかになります。「そろそろ乗りまひょか?M氏」 なんと言っても巡視路ですから傾斜さえゆるやかなら乗らずにはおれません。 丹波線64の鉄塔(三角点の無いピークだが岩坂山というらしい)からは東に折れて 雑木の尾根を気持ちよく下れますぞ。
巡視路は最高やね!!446の先でミスコース

446のピークも90度右に折れないといけないのに、ついつい巡視路に惑わされて 直進してしまう。急なつづら折れはさすがに乗れないが、その後も気持ちよく乗れてしまうため 丹波線63鉄塔にぶち当たってから始めてミスコースに気が付く。 本来居るべき境界尾根は右上に見えています。「このまま巡視路を下りきって また登り返したらええやん」というM氏の言葉にだまされて巡視路を下る。

乗れないプラ階段の巡視路で暗い谷に降りて、またぞろプラ階段で登り返して丹波線62鉄塔。 暑くてフラフラです。鉄塔の下で休憩しながら地形図を見ると、この鉄塔から境界尾根に 簡単に復帰できそう。M氏に言うと「ほな、行ってみよか・・・」 思った通り尾根には簡単に復帰できました。やはり尾根には踏み跡があります。 そして下りは乗れます。峠その1に着。11時10分。 左右にきれいな道が下っています。(原山峠までいくつも小さな峠があるのでナンバーを付けました)

峠の登り返しからもきれいな道があるのだがいかんせん倒木がすごい。これさえ無ければ乗れ乗れの 尾根道なのに・・・。巡視路でもないためだれも整備なんてしません。そして Ca.420mの付近がややこしい。境界は真北に折れ曲がっているがその状況は説明しにくいので省略!! 地形が複雑なうえヤブっぽいのでわかりにくい。我々もちょっと迷いモードでうろうろして 新綾部線104鉄塔と点名『寺ノ谷』(四等三角点、標高404.6m)まで行ってしまった。

逆にそれで現在地が確認できたので好都合だ。逆走しながら目的の尾根を探る。ほんとはそんなこと しなくても巡視路をそのままたどれば境界尾根に復帰できるようだ。この近辺でずいぶんと いらない時間とエネルギーを消費してしまった。(>_<)
復帰した巡視路は・・・峠その2

巡視路が境界尾根と合流した地点からは今日一番の乗れ乗れ尾根に大変身です。 写真を撮すときは「ハイ、チーズ!!」なんて言ったりしますが、我々の合言葉は 「乗れ!乗れ!」です。走りながら「乗れ!乗れ!」と叫んでいる所をパチリ!!

峠その2には12時15分着。そろそろお腹も減ってきました。途中には風の吹き抜ける 涼しいところもあったのですが、下りきった鞍部のここにはそよとも風が吹いていません。 「もうちょっと先で休もうか」丹波線60鉄塔は日が照って暑そう。 もちろんこの辺も乗れ乗れです。ゆるやかに下ったところに 関電の火の用心プレートがあり『←bP02 新綾部103→』などと書かれている。 ここもよく見ると峠(その3)でちゃんと左右に下り道があります。

ここは展望はまったくありませんが風が吹いて涼しいです。空腹も限界近くなっているので ここで一服しましょう。12時20分〜13時まで弁当を食べてのんびりとコーヒーも頂きながら 至福の時を過ごします。
食後も快走だ〜最後になってなんだこれは?

食後も快走が続きます。峠その4までほとんどノンストップで走り抜けられます。 思い起こせば前半のミスコースと新綾部線104手前の迷走区間がなければむちゃくちゃ 乗車率の高いルートです。新綾部線101鉄塔には13時15分。

ここで最後の選択ミス。巡視路は左に下っておりそれでは原山峠には降りられない。 いままで通り境界尾根をたどっていこうと進み始めてびっくり。道は急激に細くなり 右はロープとネット、左は有刺鉄線。さらには倒木で前進を阻まれている。

この短い距離でさらに時間とエネルギーを消費してしまった。あのまま巡視路を下っていれば 今頃は三国岳の頂上だったろう・・・。後悔の念強くブツブツ言いながら進んでいると 峠その5に到着。ここから原山峠まではもうちょこっとだが先を覗き込んで見ると道も隙間も見えない。 「もうやめよか・・・」あきらめのよい我らは潔くここから下山する。 隠し田跡の横をすり抜けて舗装路に飛び出る。
ヘロヘロで原山峠に・・・

せっかくだから原山峠に寄ってみましょう。篠山市側は写真のように広い舗装路ですが、 綾部市側に入る手前から半分ほどの道幅になり路面もダートになっています。 峠は暗く、石仏も無い代わりにゴミが不法投棄されていました。 中には篠山市が『篠山マラソン』で使った標識まで捨ててあります。 と言うことは市が不法投棄してるってことか??

もう二人とも三国岳に行こうとは言い出しません。無言のままデポ地に向かいます。 今まで走った境界尾根を左に見ながら舗装路を走ります。 峠からデポ地までなんと10分でした。

今回の天引峠〜原山峠の地図は こちら(約160k) でごらんください。

それじゃあみなさんも「山であそぼっ」(^o^)/~~~


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